この告白を 続き ページ5
前回のお話の続きです。
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本当に彼は感情豊かだ。
「うぅ……だってなかなか好きって言ってくれやん!!」
すると彼は、俯きながら少しムッとした声で反論してくる。
今度の彼は随分と子供っぽい。
さて、どうしたものか。今日は彼の誕生日なんだけれど。
でも確かに、彼に対してきちんと『好き』の感情を伝えることは少ない。
となると、彼が少し不安がるのも理解できる。
「それは……ごめんね?これからは伝えるようにする。」
うん。と俯きながら頷く彼。
何故か、なかなか顔を上げてくれない。
「ね?これから気をつけるから、顔あげて??」
すると、私の頬はどこからか出てきた彼の手に捕まり、ぐっと彼の方を向かされる。慌てる間もなく呆然としていると、口元に柔らかい感触。
「っ!?」
口を押さえて驚いている私とは反対でにこにこと笑っている彼。
「ふふっ、びっくりした?」
今度は反対 に顔を覗き込まれ、更にドキッとさせられる。
こくこく、と頷くと再びニコッと笑われ、ふっと一息吐いた彼と改めて向き合う。
「今年もありがとう。来年もまた、一緒にいてください。」
「こちらこそ、よろしくお願いします。」
私たちなりのこの告白が、成長した私たちの間で再び行われることを、2人ともまだ知らない。
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今回は、黄色担当みことさんのお誕生日作品、の予定でした。が、諸事情により当日に更新できず、今日の更新となりました。
気を取り直して、お誕生日おめでとうございます🎉
みことさん この告白を
お読みいただきありがとうございましたm(__)m
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作者名:ゆう | 作成日時:2023年11月16日 17時