ごめんじゃなくて 水 ページ30
「ねえねえ！次あれ乗ろうよ！！」
久々のデートとして選んだ場所は遊園地だ。
こさめくんは大きな目を輝かせて、好奇心いっぱいにまわりを見渡している。
対する私は体力が底を付き、手摺に寄りかかっていた。
「ごめん、こさめくん。ちょっと待って…」
なけなしの体力を総動員しているのだが、普段運動をしない私には厳しく、立ち止まってばかりだ。
「あ、ちょっと休憩する？」
心配そうに瞳を揺らし、近くのベンチまで案内してくれるこさめくん。
何度も何度も、私のせいで休憩を挟んでくれているのだ。
「ごめんね、休憩ばっかりで。
もっと行きたいとこあるでしょ？」
するとゆるゆると首を振り、にこっと笑顔をこちらへ向けてくる。
「こさめはぜーんぜん！
こーやってべンチでおしゃべりしてるのも、
めちゃくちゃ楽しいよ！！」
なんなんだこの子は。
そう言いたくなるくらいの愛らしい笑顔で、
こちらを気遣ってくれる。
本当に申し訳ないな…
「でも、ごめんね？せっかくのデートなのに……」
たくさん楽しい話をしてくれたり、にこにこと笑顔を絶やさず横に居てくれるものの、申し訳なさは消えず、ネガティブな言葉しか浮かんでこなくなる。
「も〜！！！」
_____
更新遅れて誠にすみませんでした…
もし、楽しみにしてくれていた方がいたら
ほんとに申し訳ないです。
これからは、遅れることがないように気をつけます…
そして次週は、このお話の続きを投稿します。
しばらくお待たせいたしますが、ご容赦下さい。
お読みいただきありがとうございましたm(__)m
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作者名：ゆう | 作成日時：2023年11月16日 17時
