寒いから 続き ページ27
「俺キッチンでホットケーキ作ってるから。
着替えたらおいで?」
行くかぁ。と、左手を軸にし立ちあがろうとする。
が、その瞬間に勢いよく抱き付かれ、思わずバランスを崩す。
「わぁっ、え?」
先程聞いた彼女の声は起きている時の声だったはずで突然の出来事に頭が回らなくなる。
「えっ、あ、あの?」
くるっと彼女の方を振り向くと、俺の背中へグリグリと顔を押し付けている。
「………から。」
何かをボソッと呟く声が聞こえたけれど、肝心の部分が聞き取れない。
「?」
「今日、寒いからっ…!」
頭にはてなマークを浮かべていると、再び教えてくれた彼女。え、なにそれっ…
「可愛いっ…」
思わずそう呟くと、おろしている髪から覗く耳が赤く染まっている。
普段こんなことないからこそ。
ちょこっとだけ意地悪したい。
そんな欲求が湧いてきてしまう。
「あのー、ホットケーキ作りに行けないよ…?」
少し笑って言うとさらに赤くなる耳元。
本当に可愛い…
するとまた、ボソッと呟く声が聞こえる。
「今はホットケーキいいから、すちくん居て欲しい……」
後半になるにつれ、小さくなっていく声。
こんなに素直に言ってくれるのは想定外で、思わず自分の頬も火照る。
「もぉ〜!本当に可愛いっ…!」
今度は俺から勢いよく抱きつき、温かいベットに倒れ込む。微かに見えた君の口元は笑っいて、さらに愛らしさが増す。
「やっぱり、もうちょっとゆっくりしようか。」
そう言うと小さく頷く君。
今日はお休みだし、スロースタートな1日になりそうです。
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すちさん 寒いから
お読みいただきありがとうございましたm(__)m
追伸
なんと、この作品がランキングに乗ったそうで……
自分的にはまさかまさかと信じられない気持ちでおりますので、通知を見た瞬間飛び跳ねました。
ありがとうございます。
普段の自分は三日坊主で何事も続けられないのでここまで続いているのが奇跡かと思ったりしております。
現金な事を言いますが、皆さんのハート、お気に入り登録が自分のやる気に繋がっています。
いつもお読みいただきありがとうございますm(__)m
これからも、皆さんの日々の生活のほんの少しの楽しみとなれるように精進しますので、何卒よろしくお願いします。
長々と失礼しましたm(__)m
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作者名:ゆう | 作成日時:2023年11月16日 17時