嫉妬 続き ページ3
前回のお話の続きです。
まだ前の見てないよーって人は前のお話もお読み下さい。
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すると急に、私を抱きしめる力が強くなる。
少し痛いくらいに締め付けられ、その驚きで操作が鈍る。
「っちょ!なつくん!!まじで良いところだからちょっと待って!!」
そう。本当にいいところなのだ。
果たして彼は狙ってやっているのだろうか。しかし、
「やだ。無理。」
と、そっけない返事しか返ってこない。
まぁ、いつものことだ。そう考えてあと少しのゲームに集中する。が、
「いぇーい! こさめのがうえ〜!!」
と、いつもは負けないはずの相手に負けてしまった。しかも僅差で。
こうなった原因は一つしかない。せいぜい苦情はいれておこう。
彼の方へ振り向き、とんとんとん、と背中を叩きながら文句を口にする。
「ねえ、なつくん。なつくんのせいで負けたんだけど……」
「 知らん。俺ほっぽってこさめと遊んでるお前が悪い。」
「はぁ……なつくん子供? 子供じゃないでしょ?」
半分呆れながらそう返しても何も返ってこない。
「ほら、離して?」
少し力を込めながら脱出を試みる。
しかし、まわされた腕はいつもより力強く簡単に解くことは出来ない。 もしかして、体調とか悪いのだろうか。それだったら悪いことをしてしまった。
「ねえ、なつくん……………どうした?体調悪い?」
顔色を伺おうと少し背中を丸めるけど、相変わらず私の背中に埋められている顔は見ることが出来ない。
するとフッと力が緩み、彼はパッと顔を上げた。
その顔はニヤリと笑みを浮かべていて私の行動が間違っていたことに気づかされる。
ヤバい。逃げなきゃ。 急いで脱出を試みるもまわされた手は再び強く、私を締め付けている。
これはヤバい。本格的にヤバい。 すると怪しい笑みを浮かべた彼は更に笑みを深め、
反対に私の顔はどんどん引き攣っていく。
その様子をこさめちゃんがあわあわと見守る。
「お前からキスしてくんないと、これ、解かないから。」
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暇72さん 嫉妬
お読みいただきありがとうございましたm(__)m
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作者名：ゆう | 作成日時：2023年11月16日 17時
