約束 続き ページ15
前回のお話の続きです
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そんな約束からもう5年。
現在成人式真っ最中。
休憩所でスマホをいじっている私。
ヤツは約束を覚えているのだろうか。
スマホに表示されているのは数年前のメッセージ。
ほんとに来る?なんの連絡もないんだけど。
ヤツのことだし、約束をすっかり忘れていてもおかしくはない。5歳の頃のプリンの代償、受け取ってないし。
まだ許してないからね。もういい。友達と過ごすもん。
そんな奴のことなんて忘れてしまおう。
そう決めて休憩所から出る。
うう……さむっ……
そりゃ1月だから寒いに決まってるけど、それでも寒いじゃん。はぁ…と、悴んだ手を擦り合わせながらまっすぐ友達のいる方へ向かう。
「お待たせー！じゃ、帰ろっか。」
久々にみんなで会えたし、着替えてご飯でもいっちゃうー？なんて会話をしながら歩き慣れた街を見渡す。
ふと反対側の道路に目をやると、成人式の正装に混じって1人だけ私服がいた。
ソイツは明らかに浮いていて、目立っていた。鮮やかな紫髪、ぴょこんと立っているアホ毛。ストリート系の服装。
もしかして………
「あれ、噂の幼馴染じゃないの？」
友達の1人が私の方に体重を掛けながらそう言う。
「重い重い。でも、多分そうだと思う……」
途端にキャーという悲鳴まじりな声で叫ばれる。
「え？あれがそうなの？？」
「ほらほらぁ！！
恥ずかしがってないで行ってきたらどうですかー？
お嬢さーん？」
「そうだよ！今回の埋め合わせは、
次会う時に話聞かせてくれればいいからさっ！！」
本人のこと置いといて勝手に盛り上がる友人達。
はぁ、前に話した私がバカだったわ。
「うるさい。次会った時も絶対話すもんか。」
「も一照れてないで行ってきなって！」
そう言う友人達に押し出され、私は横断歩道へ向かった。
_____
変な所で切ってしまいすみません。
次へ続きます。
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作者名：ゆう | 作成日時：2023年11月16日 17時
