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聖なる夜に 続き ページ11
「お待たせ!」
彼に呼ばれた駅できょろきょろと周りを見回していると、にぱっと笑った彼が颯爽と現れる。
その笑顔はそのへんのイルミネーションよりも眩しくて、思わず目を逸らす。
「じゃ、行こっか。」
そのまま流れるように手を繋がれ、私の手は彼の上着のポケットの中へ。
いつもより少し早足で、上機嫌なことが伺える。そんな彼とは反対に、私の表情はどんどん暗くなっていく。
「らんくん？どこ行くの？？
こっち、家から反対方向だよ？」
不安になって彼に問いかける。
すると彼はこちらへ寄ってきて、私の耳元に唇を近づけた。
「デート」
こそっと耳元で囁かれ、それだけで顔が真っ赤になっていく。
「んふふ、手繋いだ時から耳は真っ赤だったけど、顔まで真っ赤っかになっちゃったねえ。」
等と、原因である彼は呑気ににこにこと笑っている。
デート行きたかったこと、バレてたのかも。
スッと目を逸らすと更にニコッと微笑まれ、繋いだ手を揺らされる。
「これからいっぱい遊ぼうね?」
これからの時間はきっと、
サンタさんが来なくなった私のもとに届いた、
聖なる夜の彼からのプレゼントだ。
_____
メリークリスマス。
皆さんが楽しく過ごせていますように。
次の更新ですが、来週月曜日が1/1なので、お正月にちなんだものを投稿したいと考えております。
なので来週も木曜更新ではなく、月曜に更新いたします。
らんさん 聖なる夜に
お読みいただきありがとうございましたm(__)m
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作者名：ゆう | 作成日時：2023年11月16日 17時
