１１０話「嘘」 ページ33
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風見「…じゃあ、そろそろ帰りますね」
そう言うと、風見は帰る準備をはじめた。
A「うん、なんか色々ありがとう」
風見「はい！また今度降谷さんと一緒に来ますね」
風見が病室を出た後、Aはずっと花束について考えていた。
A「(骨折のことは公安の人しか知らないはずだし……一体誰が…？)」
すると、また病室をノックする音が聞こえた。
A「…風見？なにか忘れ物？」
『ガチャッ』
病室に入って来たのは、梓と世良と蘭の3人だった。
A「えっ！な、なんでここに？」
A「(梓さん達には骨折のこと言ってなかったはずなのに…)」
と、Aは3人を見て目を丸くした。
梓「安室さんからAさんが骨折したってきいて…」
梓はそう言うと、心配そうにAを見た。
A「そうだったんですか……」
すると、蘭が口を開いた。
蘭「あの、Aさん…骨折は大丈夫ですか？」
A「前よりは、だいぶ良くなったから大丈夫！」
Aがそう言うと、蘭は安心したような表情になった。
蘭「そうですか…良かった…！」
世良「…ところでAさん、なんで骨折したんだ？」
A「あー…、家の階段の1番上から落ちて骨折したんだ…！」
と、Aはさすがに「公安の仕事で骨折した」とは言えないので嘘をついた。
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作者名：グレイ | 作成日時：2019年1月26日 19時
