喫茶店ポアロの新人店員さん３ (ページ20)

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番外編「ヒマつぶし２」ページ20

ー梓sideー

A「この引き出しにはヒマな時間を救うための必殺アイテムがたくさん入ってるんですよ！」

Aさんは、引き出しからおり紙を取り出すとそう言った。

梓「わ、すごい入ってますね…」

と、梓は引き出しの中を覗いた。

引き出しの中にはおり紙の他に、落書き帳やクレヨン､塗り絵などが入っていた。

A「暇ですし、おり紙しましょう！」

そう言うと、Aはおり紙を1枚､梓に渡した。

梓「うーん……でも、仕事中におり紙で遊んでたら店長に怒られないかな？」

A「あー…、半分くらいは持ってきたの店長だからなぁ…」

Aさんは引き出しに視線を移すとそう言った。

梓「そっか…」

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A「じゃあ、どっちが鶴をきれいに折れるか勝負しましょう！」

梓「あ、いいですね！やりましょう！」

～数時間後～

A「やることなくなりましたね…」

梓「ですね……あ、そういえば」

なにかを思い出したように呟いた梓にAは首を傾げた。

A「？」

梓「今日の朝、この辺で強盗があったみたいですよ…しかも、犯人は拳銃を持っていて、まだ捕まってないらしいです…」

A「強盗…ですか、怖いですね」

Aがそう言うと、Aのパーカーのポケットからスマホの着信音がきこえてきた。

Aはスマホを取り出すと、表示された名前を見た。

A「(電話？……零くんからだ…)」

梓「あ、私ここにいるので、奥の休憩室で電話してきていいですよ」

A「すみません……、ありがとうございます」

梓の優しさに感謝しつつ、Aは店の奥の休憩室に向かった。

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ーin休憩室ー

Aは急いで通話ボタンを押すとスマホを耳にあてた。

A「もしもし…」

すると、スマホから降谷の切羽詰まった声が聞こえてきた。

降谷『Aか！？…っバイト中にすまないが今から急いで米花駅の近くの廃ビルに来てくれ…！』

A「えっ、廃ビル？なんで…？」

降谷『詳しくは後で話す！』

そう言うと、降谷は電話を切った。