８８話「弾丸」 ページ8
その銃声を聞いて振り返ると、猟師の酒見さんと板倉さんがライフルを構えていた。
蘭「えっ…！？」
状況を理解できていない蘭とAはその様子を見て困惑した。
酒見「さぁ、全員その探偵の横に並べ！！」
そう言われ、その場にいた全員は大人しく､小五郎の横に並んだ。
すると…、
板倉さんは園子を指差してこう言った。
板倉「…よーし、茶髪のお前！後ろの包丁で隣のダチを刺せ！」
園子「ええっ！？」
蘭「…っ」
ライフルを持った板倉さんを見て、蘭はギリッと歯を噛み締めた。
板倉「ホラ、グズグズするな……」
すると、『コン､コン』とロッジの扉をノックする音が聞こえた。
板倉「だ、誰だ！？」
酒見「おい、見て来い！」
『ギィィ…』
板倉さんは恐る恐る扉を開け、ロッジの外に出ると、数秒後『ドゴッ』という音とともにドアごと吹き飛ばされてロッジに戻ってきた。
酒見「な、何だてめぇ！？」
ドアを壊し、ロッジに入って来たのはサングラスをかけてニット帽を被った男だった。
酒見「く、来るな！！撃つぞ！！」
酒見さんはその男に銃口を向けた。
園子「ダ、ダメ近づいちゃ……」
酒見さんに近づこうとする男を園子は止めようとした。
？「大丈夫…、銃口の向きと引き金の指の動きに集中していれば弾は避けられます…」
園子「え…？」
その瞬間、酒見さんがライフルの引き金を引いた。
『ドォンッ』
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作者名：グレイ | 作成日時：2019年1月26日 19時
