優しいのに ページ33
次の日もサークルに向かった
すると昨日よりも仲良くなっているような二人
…ジェボム先輩とソルブちゃん
なんか嫌だな
日に日に仲良しになっていくように見える
ユギョム君はそれを感じてか、私の隣に来ていつも楽しい話をしてくれる
「Aヌナ〜 今日はですね僕の友達の…」
「今日は 3時限目の先生が…」
「今日は…」
と。
すごくありがたくてたまらない
でも私は何もユギョム君にあげられなくて申し訳ない
「…Aヌナ？どうしたんですか？元気ないですよ？」
ユギョム君は心配そうに言う
「…そんな事ないよ」
「ちゃんと言ってくださいよ…」
あまりにも悲しそうな顔で言うから
「…ユギョム君はいつも私の隣に来て楽しい気持ちにさせてくれるけど
私はユギョム君に何も与えてあげられないから申し訳なくて」
と、話した
するとユギョム君は私の手を引っ張り練習室を出ると
誰もいない階段の下で私をふわりと抱きしめた
「Aヌナはそんな事、気にしなくていいんです
僕が、ただ隣に居たくて ヌナを楽しい気持ちにさせてあげたいだけですから」
「ありがとう…」
何だかジェボム先輩とソルブちゃんが仲良くなっていくのも辛いけど
ユギョム君の優しさがさらに私を辛くさせた
「ヌナ…泣かないでくださいよ」
そう言って私の頭をポンポンと撫でる
「何でユギョム君はそんなに優しいの？」
ユギョム君は少しためらいがちに口を開くと
「…ヌナが」
抱きしめる力をゆるめて
「…Aヌナが好きだから」
と、私と向き合って言った
「え…？」
動揺を隠せない
「好きな人が辛い顔してると笑わせてあげたいって思うでしょ？
一緒に居たいって思うでしょ？
それに、好きじゃない子と電話なんて 僕だったら絶対にしません」
「本当に？」
「こんなところで嘘なんてつきませんよ〜」
いつものようにふわっと笑って言った
でもすぐに真剣な顔に戻って
「ヌナ…」
と言う。ジェボム先輩が私の脳裏をよぎった
「…ごめん」
「僕、ヌナに好きになってもらいたくて…」
俯いたままユギョム君は言う
「僕じゃだめなんですか？僕が年下だから？頼りないから？
ジェボム先輩が好きだから？」
全ての気持ちがあふれたようだった
「ごめん、ごめんね…」
私はそう告げるとその場の空気に耐えられなくなって
練習室に戻った
ユギョム君の気持ちに答えられない自分が嫌になった
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隅レオ(プロフ) - いえいえ!! 本当に申し訳ないです… わざわざ返事をくださってありがとうございます はい!! 頑張りますのでよろしくお願いします!! (2014年11月21日 17時) (
レス) id: 598e9db5bf (このIDを非表示/違反報告)
れれ - 全然大丈夫ですよ！わざわざありがとうございます！他のお話でも読ませていただきます^^ (2014年11月21日 11時) (レス) id: 3c3e592bd5 (このIDを非表示/違反報告)
隅レオ(プロフ) - れれさん» すみません、ジュノ君のお話はいつ書けるか分かりません… せっかくリクエストをいただけたのに申し訳ないです… 期待を裏切ってしまって本当にすみません(泣) (2014年11月18日 16時) (レス) id: 598e9db5bf (このIDを非表示/違反報告)
隅レオ(プロフ) - まーーくさん» 本当にマークのお話、書くことにしましたのでぜひ読んでみて下さい!! (2014年11月18日 16時) (レス) id: 598e9db5bf (このIDを非表示/違反報告)
隅レオ(プロフ) - れれさん» コメントありがとうございます!! 気になっていただけてただなんて嬉しい限りです!! 文章が分かりやすいなんて初めて言われました!(笑)すごく嬉しいです!! ジュノ君のお話も検討しておきますね(笑) こちらこそ今まで読んでいただいてありがとうございました!! (2014年11月17日 18時) (レス) id: 598e9db5bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：隅レオ | 作成日時：2014年10月5日 0時
