384.守るには(DH) ページ7
顔は深くかぶったキャップで見えない。
けど、Aの表情と彼女から伝わる震えで、すぐにそれが誰かを確信した。
俺は無い頭をフル稼働させた。
Aを守るには・・・。
俺は・・俺はどうすればいい?
半歩後ずさったAの前に出て、彼女を後ろ手に背中に隠す。
「こんなところでお会いするなんて、偶然ですね^^。」
俺の口から出た第一声を、
「はあ?」
と、奴は口元だけをを歪ませて嘲笑した。
「てめえ、アホか。」
「よく言われます(笑)。」
精一杯の営業スマイルを作る。
大丈夫。
ちゃんと笑えてる。
伊達に7年もアイドルをしてきたわけじゃない。
どんなに嫌なことがあろうが、疲れていようが・・・父さんが死んだ時だって
俺はカメラに笑顔を向けてきたんだ。
「ヘラヘラしてんじゃねえよ。ったく情けねー男だな(笑)。」
「あはは・・ひどいなー(笑)。」
「聞きたいことがあるんだけど。」
告訴を目前に控えたある日。
準備のために行っていた日本から帰国したばかりのジユンヌナの部屋を訪れた。
「なーに?聞きたいことって^^。」
「理解できないんだ。・・・イマイチ腑に落ちないっていうか・・。普通は、憎しみとかが湧くもんなんじゃないの?・・あんな酷いことされたっていうのに・・」
うまく言いたいことが言えない俺に、ヌナは穏やかに微笑んだ。
「Aには感じられない。合ってる?」
「うん・・」
「ちょっと待ってて。」
仕事部屋から分厚い資料を抱えて出てきたヌナが、それを俺の前に置いた。
「ちょうど、ドンヘと話そうと思ってたの。」
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さあ(プロフ) - 更新楽しみにしてます:;(∩˙˙∩);: (2014年4月14日 15時) (レス) id: 1dbacc4eda (このIDを非表示/違反報告)
なりは(プロフ) - dongloveさん» こちらこそありがとうございます(*^^*)。出来るだけ更新できるよう頑張ります☆ (2014年1月16日 2時) (レス) id: 40584f4527 (このIDを非表示/違反報告)
donglove - そうですよーーー。 ドンヘぺんです。自分の過去に傷があり、そこをsjのみんなが癒してくれたりかばってくれたりするのが読みたかったんです。まさにこの作品ですねww書いてくださって感謝しています。ありがとうございます。 (2014年1月15日 20時) (レス) id: 683ddb18d9 (このIDを非表示/違反報告)
なりは(プロフ) - dongloveさん» コメントありがとうございますo(^▽^)o♪ニックネームから見て、dongloveさんはどんへペンさんでしょうか?なかなか甘い2人を書く事ができませんが・・・これからの2人の行く末をどうか見守ってくださいね^^。 (2014年1月14日 20時) (レス) id: 40584f4527 (このIDを非表示/違反報告)
donglove - 現実と小説がごちゃごちゃになってしまいましたWW。この作品すっごく好きです。更新楽しみにしてます。 (2014年1月14日 0時) (レス) id: 683ddb18d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なりは | 作成日時:2013年8月14日 14時