SJ-Love Hurts vol.9

４０９．厄介な生き物（DH） ページ33

「・・っと・・その・・・久しぶりで恥ずかしいっていうか・・///」

「俺だって恥ずかしいよ？」

「うそ・・・」

「嘘じゃないって(笑)。ほら。」

Aの耳が俺の左胸に来るように彼女の頭を動かした。

「どう？」

「ドキドキ・・してる・・・」

「だろ？さっきから顔真っ赤にしてキョドってるAが可愛すぎて(笑)」

「・・もぉっ！」

「おっと(笑)」

俺の胸を叩こうとした両手を寸前で捕らえて指を絡める。

さらに染まった頬を膨らませて、上目遣いに俺を睨むA。

Aは気づいてないんだろうなー。この顔がますます俺を煽るってこと。

「そんな可愛い顔で怒ったら、もっとドキドキしちゃうじゃん(笑)。」

「・・また・・そういうこと・・///・・」

「次避けたら・・・泣いちゃうよ(笑)。」

Aの顔がぼやける距離まで近づいた時、そっと閉じられた瞳。

上下・・上・・下・・彼女の唇を優しく食むように、そして、しっかりと重ね合わせて。

呼吸が苦しくなったのか、緩んだその合わせに差し入れようとした舌が察知した彼女のほんの少しの躊躇いに、ハッと我に返った。

Aの気持ちを理解してるつもりだったのに・・。

ついつい本能に流さるとか・・なんて厄介な生き物なんだ。パボドンヘ！

「ごめん・・」

「・・ちが・・ちがうの・・・」

首を振ってそう言ったAは申し訳なさげに下唇を噛んで視線を伏せた。

「座ろっか。」

彼女の手を引いてリビングルームのソファーに腰掛け、彼女を膝の上に横向きに座らせる。

と、腕を俺の首に絡めて、抱きついてきたAは耳たぶにキスをし、首筋に唇を滑らせた。

「ちょ、ちょっと待った。」

「・・・・・」

「や・・すごーくうれしんだけど、俺はもちろんしたいんだけど・・その・・んー・・・そんな気分になれないんだったら、強要するつもりはないっていうか・・・」

「ドンヘ・・・」

「あ、さっき拗ねたのは本気じゃなくって、Aがあまりにも可愛かったからちょっといじめたくなっちゃってー・・・気にしたんならごめん。Aの気持ちはわかってるつもりだから！うんっ！・・・ほら、男って頭と身体が一致しない動物じゃん？だからさ・・これ以上されると、止められる自信ないし・・・」

何言ってんだ俺(笑)。

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