396.ぬくもり ページ19
抱きしめる。
その行為は、私にとって特別なものだった。
ここに来て、抱きしめられることがどんなに安心して、どんなに心があったかくなるのかを、みんなに教えられたから。
あなたを避けるのではなく、抱きしめてあげられていたら・・
あなたから逃げずに、もっと近づくことができていたら・・
あなたの過去をもっと早く知ることができていたら・・
私たちの関係は、ここまでこじれずに済んだのかも知れない。
あなたを、犯罪者にしなくて済んだかも知れない・・。
過去をやり直すことはできないけれど、
今更だって思うかもしれないけど、
あなたにも知ってもらいたかったの。
伝えたかったの・・・。
腕の中で微かに震えていたあなた。
背を向ける前、ほんの一瞬見えた潤んだあなたの瞳を
信じても・・いいよね?
さっき言ったことは嘘じゃない。
人生は何度でもやり直せるわ。
あなたさえその気になれば。
あなたの手が、私に伸ばされるなら
その時は
必ず、あなたの力に・・。
なかなか寝付けない私の背中を、同じリズムでゆっくりゆっくり撫でるドンヘの温かい手。
「ドンヘ・・」
「んー?」
「ごめんね?」
「なにが?」
「ん・・・その・・」
一切そのことに触れなかった彼に、少しだけ罪悪感を感じていた私。
けれど、彼は全てを理解してくれていた。
「彼も気づいてくれたはずだよ。Aの想いに。おやすみ。奥さん^^」
「こまうぉ・・おやすみ、ドンヘ。」
彼のぬくもりの中で、私は目を閉じた。
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さあ(プロフ) - 更新楽しみにしてます:;(∩˙˙∩);: (2014年4月14日 15時) (レス) id: 1dbacc4eda (このIDを非表示/違反報告)
なりは(プロフ) - dongloveさん» こちらこそありがとうございます(*^^*)。出来るだけ更新できるよう頑張ります☆ (2014年1月16日 2時) (レス) id: 40584f4527 (このIDを非表示/違反報告)
donglove - そうですよーーー。 ドンヘぺんです。自分の過去に傷があり、そこをsjのみんなが癒してくれたりかばってくれたりするのが読みたかったんです。まさにこの作品ですねww書いてくださって感謝しています。ありがとうございます。 (2014年1月15日 20時) (レス) id: 683ddb18d9 (このIDを非表示/違反報告)
なりは(プロフ) - dongloveさん» コメントありがとうございますo(^▽^)o♪ニックネームから見て、dongloveさんはどんへペンさんでしょうか?なかなか甘い2人を書く事ができませんが・・・これからの2人の行く末をどうか見守ってくださいね^^。 (2014年1月14日 20時) (レス) id: 40584f4527 (このIDを非表示/違反報告)
donglove - 現実と小説がごちゃごちゃになってしまいましたWW。この作品すっごく好きです。更新楽しみにしてます。 (2014年1月14日 0時) (レス) id: 683ddb18d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なりは | 作成日時:2013年8月14日 14時