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393.逮捕劇(KH) ページ16

やはり近くを巡回していたらしく、指定した場所にすぐやってきた2人の私服警官。

「こっちです。早く。」

とりあえず、さっきの場所まで戻って身をかがめ、3人の居場所を指差すと、興奮した奴の声が、数十メートル離れた俺たちのところにまで聞こえてきた。

「あなたはここに。」

警官の1人が俺にそう言ったけれど、徐々にその距離を詰めていくそのあとを追う。

「あっ・・」

声にならない声を発して立ち上がったその瞬間、

「危ないっ!!!」
「Aっ!!!」
「やめろ!!」

ヌナを庇うように覆いかぶさるドンヘヒョン。

植え込みの影からヒョクヒョンが奴めがけて飛びかかった。

「うぁっ!!」

もつれるように倒れ込んだ2人に、すかさずイェソンヒョンが組み付く。

「動くな!」
「警察だ!」

いつの間にかもみ合う3人に向けて銃口を向ける2人の警官。

と、さすがとしか言いようのない素早い身のこなしで、1人が奴が握って離さない刃物を蹴り飛ばし、1人はなおも抵抗する奴のもう片方の腕をねじり上げた。



まるで映画のワンシーンみたいな光景に・・情けないかな、ただただ立ち尽くす俺。

「Aっっ!!!」

ヌナの名前を叫ぶ声に振り向くと、ヒチョルヒョンが俺になど目もくれず走り抜けていった。

「大丈夫か!?」

ヒチョルヒョンとドンヘヒョンに抱えられるようにして立ち上がったヌナは、突然の事態に動揺している様子だけれど、何度も首を縦に振った。

2人の警官に無理やり立たされたやつの表情は、後ろ手に腕をねじり上げられた痛みのせいか、はたまた逃れようのない状況のせいなのか苦痛に歪んで・・・それでもその目だけは、鋭く、そして冷たくヌナを睨みつけていた。

「暴行罪の現行犯。及び、婦女暴行罪、不法滞在の容疑で逮捕する。」

手錠が奴の両手に掛けられ、連行されようとしたその時、

「待って・・待ってください。」

ヌナはそう言うと、奴に1歩、また1歩近づいた。

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作品ジャンル:恋愛
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さあ(プロフ) - 更新楽しみにしてます:;(∩˙˙∩);: (2014年4月14日 15時) (レス) id: 1dbacc4eda (このIDを非表示/違反報告)
なりは(プロフ) - dongloveさん» こちらこそありがとうございます(*^^*)。出来るだけ更新できるよう頑張ります☆ (2014年1月16日 2時) (レス) id: 40584f4527 (このIDを非表示/違反報告)
donglove - そうですよーーー。 ドンヘぺんです。自分の過去に傷があり、そこをsjのみんなが癒してくれたりかばってくれたりするのが読みたかったんです。まさにこの作品ですねww書いてくださって感謝しています。ありがとうございます。 (2014年1月15日 20時) (レス) id: 683ddb18d9 (このIDを非表示/違反報告)
なりは(プロフ) - dongloveさん» コメントありがとうございますo(^▽^)o♪ニックネームから見て、dongloveさんはどんへペンさんでしょうか?なかなか甘い2人を書く事ができませんが・・・これからの2人の行く末をどうか見守ってくださいね^^。 (2014年1月14日 20時) (レス) id: 40584f4527 (このIDを非表示/違反報告)
donglove - 現実と小説がごちゃごちゃになってしまいましたWW。この作品すっごく好きです。更新楽しみにしてます。 (2014年1月14日 0時) (レス) id: 683ddb18d9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なりは | 作成日時:2013年8月14日 14時

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