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391.ただそれだけ(EH) ページ14

3人まで、あと数メートル。

街灯の灯りが届かない植え込みに僕らは身を潜めた。

ありえないくらいに速打つ心臓。

なのに、ドンヘときたら・・

こんな時に何笑ってんだよ・・。

「あれでいい。」

「・・え?」

「奴の性格を考えてみろ。キレたら何をしでかすかわからん。」

・・・そっか。

「あいつはアホだが、馬鹿じゃない。」

「うん。」

何も考えてないみたいに見えるけど、他人の感情には人一倍敏感なドンヘ。

それにあいつは、Aとおんなじで自分のことよりも周りの人間の方が大事な奴だ。

「Aはどこかで感じてたんだ。あの人の孤独とか、深い悲しみにさ・・。だから、8年も離れられなかったんだよ、きっと・・。」

奴の生い立ちを知ったドンへは、僕にそう言った。

これまでもそうだったけど、ドンへは決して奴のことを悪くは言わなかった。

例え短い間だったとしても、Aが愛した人を悪く言ったら、Aが傷付くからって。

Aとあの人の間にだっていい思い出があるはずだから、それまで否定する権利は俺にはないとも。

ドンヘの目的は奴を責めることでも、叩きのめすことでも、捕まえることでもない。

愛する人を守ること。

ただそれだけなんだ。

「まずいな・・。」

ドンヘの影に隠れていたAがドンヘの隣に立った時、イェソンヒョンが呟いた。

どうやら日本語で話しているらしく、その内容は全くわからないけれど、奴が興奮しているのは明らかだった。

「もしもの時は・・」

「わかってる。」

そうは言ったものの、不安が脳裏をよぎる。

だって、キュヒョナの事故の時も、Aがパニックを起こした時も僕の体は言うことを聞かなかったんだから。

けど、奴のポケットから冷たく光るナイフが見えた瞬間、

植え込みを飛び越えた僕の身体は、奴めがけて宙を舞った。

392.募る不安(RW)→←390.悲痛な叫び(DH)



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設定タグ:superjunior , ドンヘ , スーパージュニア   
作品ジャンル:恋愛
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さあ(プロフ) - 更新楽しみにしてます:;(∩˙˙∩);: (2014年4月14日 15時) (レス) id: 1dbacc4eda (このIDを非表示/違反報告)
なりは(プロフ) - dongloveさん» こちらこそありがとうございます(*^^*)。出来るだけ更新できるよう頑張ります☆ (2014年1月16日 2時) (レス) id: 40584f4527 (このIDを非表示/違反報告)
donglove - そうですよーーー。 ドンヘぺんです。自分の過去に傷があり、そこをsjのみんなが癒してくれたりかばってくれたりするのが読みたかったんです。まさにこの作品ですねww書いてくださって感謝しています。ありがとうございます。 (2014年1月15日 20時) (レス) id: 683ddb18d9 (このIDを非表示/違反報告)
なりは(プロフ) - dongloveさん» コメントありがとうございますo(^▽^)o♪ニックネームから見て、dongloveさんはどんへペンさんでしょうか?なかなか甘い2人を書く事ができませんが・・・これからの2人の行く末をどうか見守ってくださいね^^。 (2014年1月14日 20時) (レス) id: 40584f4527 (このIDを非表示/違反報告)
donglove - 現実と小説がごちゃごちゃになってしまいましたWW。この作品すっごく好きです。更新楽しみにしてます。 (2014年1月14日 0時) (レス) id: 683ddb18d9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なりは | 作成日時:2013年8月14日 14時

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