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side狗巻棘


ふゎぁ、と欠伸を噛み殺した。悠仁の部屋に集まって一年二年(すみれを除いた)全員で遊んでいたが、いつの間にか寝落ちたらしい。あたりには記憶が途切れるまで遊んだいたものが散乱している。
ひどく喉が渇いていて、起き上がる。自動販売機に行こうとして扉に向かう。

「…………っ!!!」

何かに躓いてこけた。バタンッと音がして体が床に打ち付けられる。普通に痛い。

「なんの音だよ」

少し奥から真希の声が聞こえてきた。よく見てみると僕が躓いたのは廊下を遮るようにして寝ていたパンダだとわかる。

先程の音でみんな起きてしまったらしく、部屋の電気がついた。みんなの姿が見える。

「棘、何つったんてんだ?」

真希に聞かれたので自動販売機に行こうとしていた節を彼女に伝える。「あっそ。じゃあ、ポカリよろしく」と言われる。

「いくら?!」


「んだよ。別にいいじゃねぇか」

なんで?!と聞くと、期待していなかったが返答が返ってきた。「コーヒー」「紅茶」と一年2人が言う。未だ寝ているパンダを放置して、一年2人をひこずりながら自動販売機へと向かった。「あれ?虎杖は?」「そういや、いないな」と会話が聞こえた。たしかに悠仁を見ていない。どこに行ったんだろうか。


突然、釘崎に「先輩、ちょっと待って!!」と小声で言われて引き戻された。「…高菜?」、何?と聞くと「先輩、アレ」と指を指された。指された方を向くとそこには自動販売機の前にある悠仁とすみれ。


すると2人は屋根の上に飛んだ。釘崎に急かされ急いだ後を追う。失礼だと思っていても気になって仕方なかった。


こっそりと聞き耳を立てる。僕はこの行動を一生後悔するだろう。



『鬼狩りとは鬼を斬る人達のことです。鬼とは人喰い鬼を指します。それは人を殺して食べることで力をつける。特別な刀で首を斬るか太陽の光で焼き殺さない限り死にません』

『そうですね。人喰い鬼は先程言った二つの方法以外では死にません。腕が切られても足を千切られても瞬く間に傷が治ります』

『その鬼を斬るのが鬼狩り。鬼殺隊と呼ばれる組織です』

『私は鬼に家族を殺されました』

『いいえ、気にしないでください。誰かに話してしまいたい、と思っていたところですから』

『虎杖さん、私の話を聞いてくれますか』

『10歳の時に親と兄と姉を殺されました。生き残ったのはクローゼットに隠されていた私と三つ上の姉のみ。ですが、その姉も四年前に亡くなりました』

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白い流星ーいずみんー(プロフ) - 初めまして〜。この小説は元々、落ちとか決めてなかったんで五条先生落ちになるのかはわかんないです…(完結のタグつけちゃった…)応援ありがとうございます (2021年5月26日 19時) (レス) id: 0e37fab493 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年5月26日 18時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
ノノ(プロフ) - 続き楽しみ (2021年5月16日 23時) (レス) id: cf6ccd0ff8 (このIDを非表示/違反報告)
白い流星ーいずみんー(プロフ) - コメントありがとうございます。頑張ります! (2021年5月16日 23時) (レス) id: 0e37fab493 (このIDを非表示/違反報告)
ノノ(プロフ) - 続き楽しみです!!!!!!! (2021年5月15日 10時) (レス) id: cf6ccd0ff8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白い流星ーいずみんー | 作成日時:2021年5月9日 9時

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