八十八橋 ページ12
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五条から今の鬼殺隊についての情報を聞いた数日後。私は同級生と任務に来ていた。補助監督の新田さんが運転する車に乗って目的地へと向かう。
「6月盛岡金田太一、8月横浜島田治、9月名古屋大和広。3人とも同じ状況で死んでるんスよ。自宅のマンションのエントランスで呪霊による刺殺。しかも全員死ぬ数週間から同じ苦情を管理会社にチクッてる」
私はコテン、と首を傾げた。
「オートロックの自動ドアが開きっぱなしだって。他の住民に心当たりはなかったっス」
「でも、日付も場所もバラバラ。同じ呪霊にやられたんですか?」
「なぁなぁ、自動ドアって呪霊のせい?呪霊ってセンサーとか引っかかんの?」
助手席から虎杖の言葉を聴く。普通は呪霊はセンサーとかに反応はしない。なら、どういうこと?
「センサーじゃなくてドアオペレーターの方が呪霊の影響でバカになったみたいっス」
「ほーう…」
虎杖が後ろで「オペレーター?」も疑問を持って首を傾げているのを他の2人が見ていた。
「で、同じ呪霊の仕業かって話っスけど残穢だけだとちょっと断定はできなかったっス」
続けて新田さんは言葉を紡いだ。
「そんで3人の共通点を調べたっス。3人共同じ中学に2年間在籍してたっス」
「っていうと昔3人が同じ呪いを受けて時を経ってそれが発動したって感じ?」
「そうっス。それ濃厚っス」
「で、今からその中学と3人の被害者の共通の知人に話を聞くので4人にも術師視点で色々と探って欲しいっス」
暫くしてついた家は葬式の途中だった。
『葬式中ね』
「ここがその知人の家?」
「そう…なんスけどこれは…」
『…………遅かった』
「っス」
知人の人も他の3人と同じ殺され方をしているのが新田さん情報でわかった。私達は溜息をつくと、この4人の、関係がある中学校に向かった。
______さいたま市立浦見東中学校
「ご両親も3人との関係はよく知らないって…あ〜唯一の手掛かりがぁ〜」
「ドンマイ!!この中学に何かあるって!!」
虎杖が励ます後ろで私は苦笑した。それにしても、さっきから伏黒がずっと黙っている。チラリ、と見るが伏黒が何を考えているのか全く分からなかった。
「おっ、分かりやすいのがいるわね。ブン殴って更生させましょ」
「なんで?」
野薔薇と虎杖の視線の先には見るからにヤンキーの人たち。私は2人を見て少し息をついた。
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白い流星ーいずみんー(プロフ) - トマトまとさん» コメントありがとうございます。ありがとう、を伝えるのは私の方ですよ〜。最後まで読んでくれて、コメントもしてくれて本当にありがとうございます。 (2021年12月8日 21時) (レス) id: 0e37fab493 (このIDを非表示/違反報告)
白い流星ーいずみんー(プロフ) - ピコピコさん» コメントありがとうございます。棘くん声がいいですもんね。歌うまそうなのすごく分かります。 (2021年12月8日 21時) (レス) id: 0e37fab493 (このIDを非表示/違反報告)
トマトまと(プロフ) - 完結おめでとうございます!!最後に皆に気持ちを伝えれて、感情が表に出るようになって良かったと思います!ありがとうございました。 (2021年12月8日 21時) (レス) id: 1d9d2ab89b (このIDを非表示/違反報告)
ピコピコ - 皆さんも聞いてください。棘さんの顔が浮かんできます (2021年7月29日 22時) (レス) id: a1310badd0 (このIDを非表示/違反報告)
ピコピコ - 棘さんって絶対歌が上手いと思うんですよ。(何言ってんだコイツ)Eveさんの曲を熱唱して欲しいな〜たまに声が高い所とか、絶対合う!Eveさんの曲聞く度に棘さんの顔が出てくるんですよ、私 (2021年7月29日 22時) (レス) id: a1310badd0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白い流星ーいずみんー | 作成日時:2021年7月10日 0時