眠れないほどずっと Ⅱ (ページ2)

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急いで現場に向かうと、ニヤニヤとこっちを見てる翔平くんを発見した

私は目をうっすらさせて睨む

最低！分かってて起こしてくれなかったなんて、久しぶりにクソガキぶりを発揮した翔平くん

撮影チームに謝りに行くと…

“ん？、、、A今日お休みだけど？”

“仕事あると思って急いできた？笑
大丈夫。勇にも仕事回せるようになったから！”

『えっ、、あっそうだったんですね！すみません、お騒がせしました。。』

「おぅ！A」

『勇！』

「聞いたぞー笑
寝坊したかと思って慌てて来たら休みだったって、どんだけ天然なんだよ笑笑」

『ほんと、終わったかと思った。笑えない！！

でも、ちょっと私行ってくるわ。』

「何しに？」

『お説教！』

お昼ご飯を優雅に食べてる翔平くんの目の前に座る

「おはよっおねぼーさん♪笑」

『なにニヤニヤ笑ってるの！！！ひどい！

あのね？自分が起きてるのになぜ私のことを起こさずに、わざわざおねぼーさんなんて置き手紙残して行っちゃうの！！？』

「でも、今日仕事なかったんでしょ？」

『な、なかったけ、ど、、でも！
私はあると思ってたから！！』

「だよね。俺も今日A来ないって、球場きてから知ったし！」

『知ったし！じゃないよ！！！
知らなかったなら尚更問題じゃんっ！！！』

「もう、そんな怒んないでよぉ」

『これは怒ってるんじゃない！叱ってるの！！！
お説教ですー。』

「あんな気持ちよさそうに寝てる天使を誰が起こせるって言うの？？」

『は、はい、？』

「Aがあまりに可愛くて起こさなかった！
だからごめんって、許して？？」

上目遣いの翔平くん

『も、もういいよ！、、』

翔平くんにはいつもかなわない。こうやっていつも翔平くんに胸がキュンとして折れてしまう。

『じゃあ私帰るね？練習頑張って！無理しないでね！！』

「ふふーん。やっぱりAは優しいなぁ

ありがとっうん！がんばる！」

小学生みたいにころころ表情を変える翔平くんが可愛くて仕方ない

帰る前にぎゅっと抱きしめられた時の温かさと、翔平くんの香りに好きが増して、帰り道はちょっと寂しくなるくらいだった

ﾋﾟｺﾝ

“家に着いたら連絡して。絶対ね？”

翔平くんから連絡が来た

心配性で優しい翔平くんが変わらず私の隣にいる