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「...ん！......さん！...羽平さんっ！！」
誰かの、呼ぶ声が聞こえる。...それに。
『な、なんか暑い......』
「...そりゃそうだろうね
ここ...火災起こってるから」
目を無理矢理開け真上を見ると、白い人が見えた。
『あれ、尾白くん』
「よかった、ここに飛ばされたの俺だけかと思ったよ」
飛ばされた......？
その言葉で私は先程までの事を思い出した。
『そっか、あの時敵の個性で飛ばされて...！』
「うん。俺と羽平さんはここに飛ばされた
...皆いないしどうやらバラバラに飛ばされたみたいだね」
起き上がって周りを見渡すと、火災ゾーンなだけあって燃えている。
現にコスチュームの一部が焼けて焦げていた。
「さっき敵を何人か倒してきたけど、まだ潜んでるかもしれないから慎重に行こう...大丈夫？」
『うん、大丈夫...行こう！』
...実は怖いだなんて言えるわけがない。
迷惑なんてかけられない。皆はヒーロー志望だから。
震えそうになる手をグッと握りしめた。
「みーつけた！おいガキ2人いたぞ！」
その声がした直後、私達は囲まれた。
『...囲まれちゃったね』
「だね...でも、やるしかない！
多分皆も戦ってる！」
そう言いながら尾白くんは敵に攻撃を仕掛ける。
『だよね、やるしかないんだよね
...尾白くん！無事帰れたら体術教えて欲しい...
なっと！！』
油断していた敵に蹴りを食らわせる。
...上手く入った。
「うん...無事に、帰ろう！！」
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