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コスチューム...全く考えてなかったから【とりあえず翼が出せるように背中開けてください】って要望出してたけど。
おまかせってやっぱ良くないですな。
百ちゃん程ではないがどちらかと言うとセクシーめな感じだ。
...まあ背中開けるってだけで大体予想はつくかもしれないけど。
要望通り背中はガバっと開いてて、首のとこでリボンを結ぶようになっている。
色は全体的に炎色で纏められており、鳳凰のイメージなのか腰からヒラヒラと綺麗な細長い布が煌めき、見方によっては虹色にも見える。
恥ずかしいなと思いつつ、着るしかないのでため息をつきながらコスチュームに身を包んだ。
やはりコスプレみたいで心がザワザワする......。
「羽平さん、よくお似合いですわ」
『えっ、あ、ありがとう。恥ずかしいけど...
八百万さんもすごい...似合ってる』
...峰田くんの気持ちがよくわかるぜ。すごい。
「A〜髪はそのまま？｣
芦戸ちゃんに聞かれたのでうーんと迷っていると、
「結んだげる！」
百ちゃんと同じくポニーテールに結んでくれた。
どこから出したのか同じ炎色のリボンも付けてくれる。
「ヤオモモとおそろい〜！」
「まあ！嬉しいですわ！」
百ちゃんが微笑んだ。
和む.......。
ちなみに普段は面倒くさいので髪をあまり結ばないため首の辺りがスースーした。
そういえば爆豪くんが百ちゃんのことを【ポニーテール】と言っていたけど私の場合は前髪を切り揃えているし百ちゃんとの見分けは着くと思う。
『よし...じゃあ、行くか』
凡人以下の私がヒーローの卵の皆とどれ程渡り合えるのか、試す時が来た。
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