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第1種目 : 50ｍ走
皆が走っているのを眺める。
いや〜私運動得意じゃなかったから走るのも勿論遅いんだよね。
ただ走るだけだったら多分11秒くらい。
それでもしトリップに特典とかがついてるんだとしたら少しくらい運動神経良くなってるとして......
『それでも9秒でしょ』
「何言っとんだ羽平、次お前だぞ
早よ」
『あ、すみません』
私以外はもう皆走っていたようだ。ていうか私ぼっちで走らないといけないやつでは？
『めちゃくちゃ寂しい』
そう言いながらも翼を広げた。
こう見えても個性を使えばスピードには自信がある。
《4秒02！》
『わーいめっちゃはよなったな』
11秒から4秒とか笑いしか出ない。
第2種目 : 握力
『こりゃだめだ』
握力計に表示されたのは25。
第3種目 立ち幅跳び、第4種目 反復横跳び...と続いていき......。
「あの痛み...程じゃない！！先生......！
まだ......動けます」
出久くんは指をえげつない色にしてそう言った。
えげつないとか言ってるけど私もそろそろ疲れた。
現に翼の色が黄緑色だ。最初は白だったのにね。
...それにしても。
『や〜、緑谷くんかっこいいねえ』
「ね！やっとヒーローらしい記録出したよー！」
お茶子ちゃんと一緒にはしゃいだ。
ちなみに女子とは体操服着替える時にちょろっと話しておいたから普通に話せるくらいにはなりました。
その後爆豪くんが出久くんにつっこんで行ったけど勿論の事相澤先生に止められた。
あの変顔は写真におさめたいところだったね。
「うわあ...指 大丈夫？」
「あ...うん...」
『すごい色してるよ...』
「羽平さんの翼もなんか色変わってるけど...」
『あ、うん。これは体調で変わるんだよ』
「あ、あとで詳しく聞かせて欲しいなあ...」
どうやら出久くんはこんな時(指痛めてる時)でも出久くんらしい。
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