起きたら翼が生えてた【MHA】 (ページ45)

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番外編【常闇】ページ45

常闇side

『えっと.....鳥仲間だから仲良くしたいなって、感じです』

...鳥仲間。

もう少しマシな名前はなかったのかと思いつつ、そんなことを言われたことはなかったので嬉しく思っている自分がいた。

羽平A。

個性は鳥。

何故か掴めない、不思議な奴だ。

『常闇くん、おはよう』

「ああ。おはよう」

いつものやり取り。

鳥仲間だと言われたあの日の翌日から、朝の挨拶と帰りの挨拶はいつものやり取りになった。

「なー常闇、羽平とどんな関係？」

「.......鳥仲間だ」

「はあ？」

聞いてきた砂藤は首を傾げている。

砂藤は数日前に羽平と話してみたい、と言っていたような気がする。

「.......」

何故か優越感がある。

「んー、どうしたら話せるんだ？
キッカケが欲しい...」

そう言いながら砂藤は羽平の方を見た。

「...あいつは、誰とでも話すと思うぞ」

「えっマジ？」

「ああ」

...羽平は、俺達クラスメイトと話している時はとても楽しんでいる...ように見える。

「あいつはきっかけが無くとも喜ぶだろう」

そう言うと自分で気持ちが弾んでいる事に気付き、口角が上がった。