表裏物件 (ページ9)

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side BTS ページ9

ジミンside

管理人が俺達の部屋を出ていった後、嘘のように静かになった。

...あいつどんだけ騒がしいんだ←

「ていうか、まじであいつ掴めないんだけど」

「なんですかテヒョニヒョン、掴みたいんですか？」

「いや、そういう訳じゃないんだけど...」

うーん、と唸っているテヒョナ。

...確かにあの管理人、なんか飄々としていて感情が読み取れない。

初めて会ってから今日まで軽く20回は嘘つかれてるからどれが本当なのかもわからないし。

「...なんというか、Aちゃん心から笑ってない...よね」

ジニヒョンの言葉に自然と納得できた。

「でも別に辛い過去持ちとかじゃないみたいだしな｣

ユンギヒョンが管理人が出ていったドアを見ながら言った。

なんだ、ヒョンも結構気になってんじゃん。

そう言ってもないのにチョップされた←

「...なんてな。ただの管理人だろ、そこまで気にする必要ねぇよ」

...あ、ユンギヒョンって感じ。

「まあ、確かにそうですね」

ナムジュニヒョンも同意した。

「じゃあとりあえず俺達もお昼にしよっか、作るから待ってて」

ジニヒョンが昼ご飯を作り終えるまで暇になったので、俺は適当にソファーに座っておく。

そんな時、

「.....っと、なんだこれ」

ソファーの下に、隠すように置いてあるものを見つけた。

...写真？

今まで気づかなかった、な.......

「...はっ！？」

「え、ジミナどーしたの？」

「いや、これ...落ちてたんですけど...」

ホビヒョンに渡すと、ヒョンも同じく声をあげた。

そのうる...大きい声に、ジニヒョン以外のメンバーが集まってきた。

「え、この写ってる金髪の人ってもしかして...、」

「...うん、間違いないだろうね」

ジョングガの言葉に頷くホビヒョン。

「Aちゃん...だよね...、」

目付きは悪く金髪で、口元にはガーゼ、まだ治りきれてない傷.....、

今の管理人とは全く違う、不良のような容姿だった。

「...夕方にでも聞きに行ってみるか...」

俺は気づけばそんな言葉を発していた。