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警報の音が鳴り響く。焦凍と昼食を食べていた私は、思わず手から箸を落とした。
ただでさえ大きな警報音に、騒ぎ出す人の声が重なり、ぎゅっと顔の横の耳を塞いだ。顔を歪めていると、焦凍が｢一応俺たちも避難するぞ｣と手首を掴んできた。引かれるままに立ち上がり、もたつきながらも足を進める。
｢待って、しょーと、待って……｣
呆気なく押し寄せる人の波に飲まれてしまった。こういう時、背が低いのは損だ。知らない人の肘が当たったり、私の姿が視界に入らず押し進んできたりする。
焦凍との距離はどんどんと離れていく。ついに手が離れ、見失ってしまった。
｢う、いてっ……どうしよう、……｣
確認出来る範囲で周りを見るも、同じ組の人は近くにいない。完全にひとりぼっちになってしまった。
でも、まだそう遠くは離れていないはず。人混みの流れに乗っていけば、焦凍を見つけられる。何せ分かりやすい髪の色をしているのだから。
また焦凍に怒られちゃうかも、なんて考えている暇はない。早くしなければ、本当に見失って合流出来なくなるかもしれない。
(よし……猫モード！)
手のひらの肉球を合わせ、個性を使って変形する。ぽふりと小さく音を鳴らして、体を小さくした。
猫に変形する時は、毛の色を自由に決められる。今回は分かりやすいように焦凍の赤と白の髪色のツートンカラーにした。目の色は変えられないが、これだけ目立った毛の色をした猫になっていれば焦凍にも気付いてもらえるだろう。
代わりにと言っては何だが、服は犠牲になった。人混みに流されてしまった制服やら下着やらを拾う暇はない、顔も名前も知らない生徒の頭の上を軽やかに飛んで移動し、焦凍を探す。
(しょーと、居た……！)
紅白頭を見つけ、力一杯飛び跳ねた。見事に焦凍の頭の上に着地し、何とか掴まる。
｢うおっAか……！？つーか何で猫に……服は！？｣
(ごめんなさい、服は知らない！)
一生懸命喉を鳴らして声を出すが、虚しくも｢にゃおーん｣という発音になった。
毎度思うが、猫語しか話せないのは不便だ。耳の数が減って、聞こえる音も減ったのは嬉しいが。
｢とにかく頭ん上掴まってろ！｣
言われた通り、振り落とされないように焦凍の頭に掴まった。
すると少し離れた所から｢大丈ー夫！！｣と聞き覚えのある声がした。この声は確か……飯田くんだ。
ただのマスコミであると知った私達生徒は、ようやく立ち止まって落ち着きを取り戻した。
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二 - イラスト上手すぎる、、。 (2021年5月5日 7時) (
レス) id: f6d5c08391 (このIDを非表示/違反報告)
こたつゆず(プロフ) - 絵上手すぎです!!尊敬します!!私下手くそすぎてやばいので教えて貰いたいくらいです!! 師匠と呼んでいいですか? (2018年10月7日 20時) (レス) id: 3780c963fa (このIDを非表示/違反報告)
影猫(プロフ) - 花さん» お褒めの言葉ありがとうございます……！嬉しいです(*´ω｀*)トプ画も一応考えていたんですけど、あっという間に続編に……イラスト更新と本編の更新は別々になりそうです。トプ画の件も考えておきます、貴重なご意見ありがとうございます！ (2018年4月30日 0時) (レス) id: 3f1a8429d6 (このIDを非表示/違反報告)
花 - 絵、上手ですね！こういう感じの絵って大好きです！タイトル(?)の所に画像載せれるんですけど、描かないんですか？私はいいと思いますけど…時間があるときに考えて頂ければ幸いです！どうかご検討お願いします。長文失礼しました！((更新頑張って！ (2018年4月28日 22時) (レス) id: 3fabea4b64 (このIDを非表示/違反報告)
影猫(プロフ) - 鈴木美妃さん» コメントありがとうございます。申し訳ございませんが、現在夢絵のリクエストは受け付けておりません。もう少し描き慣れて、時間が余っていましたらご連絡しますm(_ _)m (2018年4月18日 19時) (レス) id: 3f1a8429d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：影猫
| 作成日時：2018年4月7日 17時
