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｢へぇ、こんな田舎に一人で泊まらされてるんすね。家で待ってたんじゃ駄目なんすか？｣
｢うーん……それも思ったけど、彼を信じるよ。あ、これ美味しい……｣
どういうわけか、昼まで一緒に食べている。
もう少しだけ話してみようと思っているうちに、すぐに打ち解けてしまった。
目の前に座っている青年に連れられて入ったこの店の料理、なかなか美味である。薄紫色の宝石眼を持つ青年、ショッピくんが昔よく来ていた店らしい。
唐揚げを頬張りながら、ショッピくんの話を聞く。
｢それってやっぱり、Aさんのお相手がヤバイ仕事してるからっすか？｣
｢ううん、私が宝石眼だから。寮に男性の宝石眼の方が多く居るから、心配なんだって｣
そう言ってちらりとショッピくんの顔を見た。私の目が宝石眼だということに驚いたのか、先程よりも目を開いている。
やっと表情が変わった、なんて思っていたら、今度はニヤリと口角を上げた。
｢へぇ、なるほど。俺も宝石眼らしいっすけど、そんなこと話しちゃっていいんすか？｣
｢ん？……え、どういうこと｣
ショッピくんは静かにフォークを置き、机に肘をついた。
ぐいと顔が近くなり、思わず背筋を伸ばした。……ゾムに見られたらいけないような距離だったから。
そうか、軍事基地の幹部寮に宝石眼の人が多くて忘れていたけど、成人した人は保護施設を出て普通に暮らしている。ショッピくんが何歳なのかは知らないけど、今は別の地域に住んでいると言っていたし、成人後自立しているのだろう。
……もっと勉強して、世間を知るべきだった。ゾムと出会ってからはあまり外に出られていなかったし、代わりにこれからは家で何か勉強してみるのもいいかもしれない。
正面のショッピくんが、にまにましながら私を見つめた。
｢これってチャンスですよね。Aさん、右の薬指には指輪してるけど、左の薬指にはしてませんもんね。まだ人妻ではないんでしょ？｣
｢……やめてよショッピくん。ゾムに殺されちゃう｣
｢ふぅん、婚約者の名前はゾムさんと。……って、え？マジすか、やっぱやめときます。サーセン｣
｢…………｣
ショッピくんはすっと体勢を戻し、再びフォークを持ってスパゲティを食べだした。
ゾムの名前を聞いてすぐに引いたということは、少なくともショッピくんはゾムのことを知っている。まさか知り合いだったりは……流石にないか。
まだ正午、ゾムが迎えに来てくれるまであと約一日。
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影猫(プロフ) - トウマさん» ありがとうございます！私もヤンデレ好きです(笑)今度ガチもんのヤンデレも書いてみたいです。更新頑張ります……！ (2018年3月8日 3時) (
レス) id: 3f1a8429d6 (このIDを非表示/違反報告)
トウマ(プロフ) - 影猫さんのゾさんがめちゃくちゃ好きです…ヤンデレが大好物なので（）更新頑張ってください！ (2018年3月7日 22時) (レス) id: a615484a47 (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめるそーす(プロフ) - 影猫さん» 了解ですっ (2018年2月23日 13時) (レス) id: 7e83d7a6cd (このIDを非表示/違反報告)
影猫(プロフ) - きゃらめるそーすさん» コメントありがとうございます。ついったでフォロー申請送って頂いた方でしょうか？誤操作で蹴ってしまったので、申し訳ございませんがもう一度送って頂けないでしょうかm(_ _)m (2018年2月23日 13時) (レス) id: 3f1a8429d6 (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめるそーす(プロフ) - 影猫様のゾム氏がかっこよすぎて禿げそうになるぐらい悶えてますwこれからも頑張ってくださいっ！応援してますっ (2018年2月23日 13時) (レス) id: 7e83d7a6cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：影猫
| 作成日時：2018年1月8日 18時
