9-2▽ ページ46
｢もちろん今すぐにじゃなくてええよ。そうやな、あと数年くらいは待てるかな。色々準備とかもあるし｣
｢……う、産むことが、前提なの？｣
｢いや、とりあえず結婚前提。式も挙げたいな。それまでにAの胸を育ててあげて、あとそれから……｣
ブツブツと今後の予定を呟き始めたゾムは、どこか幸せそうだった。
幸せならいいか、とも思ったが胸は余計なお世話だ。確かにもう少しくらいあった方がドレスに合うのだろうけど。
……まさか結婚に子供まで考えていたなんて。
恥ずかしいような、嬉しいような。
まるで本当の恋人同士みたいだ。
ゾムとの子はどんな感じだろうか、とふわふわ考えながら紅茶を飲んだ。
｢おれの予想。宝石眼同士の子は宝石眼で、色はどうやろ、ミックスになるか偏るか｣
｢……その、宝石眼っていうのは遺伝なの？｣
｢遺伝じゃない奴もおるけど、おれのは遺伝やな｣
遺伝か。もし私も遺伝だったら、本当の父親は宝石眼だったのだろうか。もしくは母親か。
いや、女の宝石眼は確認されていないんだっけか。
だとしたら、どうして私なんかが……。
ゾムは最後のひと口を食べ終え、茶を飲みながらぽつりと呟いた。
｢……もしAが他の男に寝取られたら、どうしようかな｣
ゾムは本気で悩むように頭を掻いた。
今後“そういうこと”が起こる可能性はゼロではないということか。
ゾム以外の人に身体を触れられたり、キスされたり、無理に入れられたり、と考えてみる。
……吐き気がする程に気持ち悪い。ゾム以外はありえない。
｢やっぱ目ぇ離せんな。A、くれぐれも他の雄に着いて行ったらいかんよ。すぐに食べられてしまうで｣
｢う、うん……｣
｢うーん心配やなぁ……多分他の奴らみーんな自分の子を産ませたいだろうし、容赦なく中に出されてしまうで｣
｢…………｣
中に出され……とは、やはり“そういうこと”か。
合意なく行為するのは犯罪だし、避妊してもらえないとなると尚更だ。
男の人に力で勝てるはずもないし、本当に気を付けなければ。
……そう思うとゾムはやはり優しい。初夜も避妊してくれたらしいし、うっかり交えてしまっても中には出さないようにしてくれる。
昨日も続きをして欲しかったけど、……そんなこと言えないし、身体を休めてあげなきゃいけない。
｢まあええわ、そん時は＿＿……｣
｢……？｣
よく聞き取れなかったが、すぐに話題が変わってしまったので聞き返すこともしなかった。
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ゆき(プロフ) - めっちゃアウトwwwwまぁ、いいんですけどね……親が来ると、ｻｯと、隠すわw (2018年8月3日 2時) (
レス) id: 4e186dbe54 (このIDを非表示/違反報告)
影猫(プロフ) - いちごあめさん» コメントありがとうございます。夢主の年齢は｢ゾさんの四つ下｣という設定しかございませんので、読者様の想像する年齢でお任せします(*^_^*)更新頑張ります！ (2017年11月4日 8時) (レス) id: 8114bfeb32 (このIDを非表示/違反報告)
いちごあめ(プロフ) - いつも更新を楽しみに読ましていただいてます( *´艸)更新頑張ってください！待ってます。一つ質問なのですが、夢主の年齢っていくつくらいなのでしょうか？もし見逃しているだけだったらすみません… (2017年11月3日 23時) (レス) id: abf32b3362 (このIDを非表示/違反報告)
影猫(プロフ) - シャルルさん» コメントありがとうございます。私もこういう話が読みたくて書いてます……(笑)更新頑張ります！ (2017年10月31日 21時) (レス) id: 8114bfeb32 (このIDを非表示/違反報告)
シャルル - ゾムさん好きなので、こういう小説を待ってました…！一話更新時からずっと見てます〜。これからも更新頑張ってください！ (2017年10月31日 16時) (レス) id: 587f2cf2fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：影猫
| 作成日時：2017年10月13日 21時
