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可愛い。可愛い可愛い可愛い可愛い……！！
何でそんなにも可愛いことを言うんだ。
こっちは随分と前から好きで好きでたまらないのに。やっとAと一緒になれて、それだけで幸せなのに。
抑えきれず、両手でAの頬を包んだ。
吸い込まれるような彼女の美しい瞳を見つめ、口角を上げる。
｢好き、好きやでA。大好き。……愛してる｣
｢……っ！｣
互いに頬を染めて見つめ合うこの姿を誰かに見せつけたい。
カゴを地に置いたままにして密着し愛を告げるなんて、もし他の客が居れば大迷惑だっただろう。そういう自覚はあるが、この際どうでもよかった。
そのままキスしようとしたが外だから恥ずかしいのか、拒まれてしまった。
むっとするが、Aの真っ赤な顔を見ているとそんな気持ちもどこかへ消えてしまう。
カゴを持ち直し、Aに背を向けた。
｢ぁ、ご、ごめんなさ……｣
おれが怒ったと勘違いしたのか、Aは申し訳なさそうにこちらに駆け寄ってきた。
もちろん怒ってなどいない。
買い物を済ませて早く自分の部屋に連れ込みたかっただけだ。そうでないと、キスさせてくれないから。
適当におにぎりや茶をカゴに入れ、レジに向かった。
.
会計を済ませて右手にレジ袋を、左手にAの手を握って施設内を歩く。
幹部寮まで少し距離がある。誰にもすれ違わなければ良いのだが……。
Aはきょろきょろと辺りを見ながら、言いつけ通りおれの隣を歩く。
｢す、すごい……｣
｢軍事施設は初めて？｣
｢うん。訓練場とか、テレビで見るお偉いさんの部屋とかしか知らなかったけど……色んな建物があるんだね｣
余程のことがない限りはもう戦争は起こらないだろう。
前の戦争が最後だと言われていたが、それも勝利を収めた。
そのためか、もとから広い軍事施設の敷地内には様々な建物が建てられたのだ。
例えば宝石眼の保護施設。
成人するまでは半強制的に保護を受ける。ちなみに男しか居ない。
他にも研究施設にレストランや軍服･武器の販売店、ちょっとした娯楽施設なんかもある。
一般兵の寮はないが、地位が上がればそれなりの住まいも与えられる。
おれが住んでいる幹部寮の一室なんかはかなり広いし、これまで貰った報奨金のおかげで正直金には困っていない。一生Aを養う準備も万端だ。
｢……おや｣
｢！｣
背後から、嫌な声が聞こえた。
いつかは会わせなくてはならないが、会わせたくない人。……そう、グルッペンだ。
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ゆき(プロフ) - めっちゃアウトwwwwまぁ、いいんですけどね……親が来ると、ｻｯと、隠すわw (2018年8月3日 2時) (
レス) id: 4e186dbe54 (このIDを非表示/違反報告)
影猫(プロフ) - いちごあめさん» コメントありがとうございます。夢主の年齢は｢ゾさんの四つ下｣という設定しかございませんので、読者様の想像する年齢でお任せします(*^_^*)更新頑張ります！ (2017年11月4日 8時) (レス) id: 8114bfeb32 (このIDを非表示/違反報告)
いちごあめ(プロフ) - いつも更新を楽しみに読ましていただいてます( *´艸)更新頑張ってください！待ってます。一つ質問なのですが、夢主の年齢っていくつくらいなのでしょうか？もし見逃しているだけだったらすみません… (2017年11月3日 23時) (レス) id: abf32b3362 (このIDを非表示/違反報告)
影猫(プロフ) - シャルルさん» コメントありがとうございます。私もこういう話が読みたくて書いてます……(笑)更新頑張ります！ (2017年10月31日 21時) (レス) id: 8114bfeb32 (このIDを非表示/違反報告)
シャルル - ゾムさん好きなので、こういう小説を待ってました…！一話更新時からずっと見てます〜。これからも更新頑張ってください！ (2017年10月31日 16時) (レス) id: 587f2cf2fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：影猫
| 作成日時：2017年10月13日 21時
