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処理を終え、寝室に戻るとAが上半身を起こして先程渡したスポーツドリンクをちまちまと飲んでいた。
こちらに気付いたAと一瞬目が合う。
が、彼女は申し訳なさそうにすぐに下を俯いた。
｢もう落ち着いたんか？｣
｢その、吐いたら楽になった……｣
｢そう、なら良かった｣
Aの上半身に軽く抱き着き、包み込んだ。
ぴたりと固まってしまった彼女の背中を、手で優しくさすってやる。まるで小さな子をあやす様に。
一度気持ちを落ち着かせ、少しずつ肩の力を抜かせた。
Aはいつの間にかこちらに身を寄せている。
ニタリと笑いそうになるのを抑え、そっと離れた。
｢あと一、二時間はベッドで安静にしてな？夜、何か食べれそうなものとかある？｣
｢……食欲、無くなっちゃった｣
｢まあそうやろうな。街に降りて適当に買ってくるから、ちゃんと寝てて。
……あー、窓の外にも電流センサーあるけど、そっちは確実に気絶するで。くれぐれも気を付けてな、一応言っとくわ｣
｢…………｣
昼前に玄関で倒れたのを思い出したのか、遠い目をしていた。Aだって痛いのは嫌だと言っていたし、大丈夫だとは思うけれど。
｢じゃあ、行ってくる｣とAの頭を撫でて寝室を出た。
＊
街に降りて、よく利用する食品店に向かった。
もう日はすっかり落ちていて、街灯のない隠れ家近隣はかなり暗い。
街は夜遅くまで灯りがついているところが多い。大先生やコネシマがよく行っているネオン街の辺りは、特にそうだ。
しばらく歩き、街灯のある道に出た。
あの隠れ家は、実は軍事基地からも通いやすい距離にある。そのうちAはそちらに連れて行く予定だから、なるべく近い所に拠点を構えたのだ。
食品店に着き、入口でカゴを手に取って店の中へ進む。
数日後までの食材もついでに買ってしまおう。
これから夜は隠れ家で寝泊まりするから、夕食は自炊になる。
普段基地に居る時は食堂があるから料理はしないが、家でAが腹を空かせて待っていると思うと腕が鳴る。料理はそこそこ出来る方だ。
｢あれ、ゾム？｣
｢おー、シャオロンか｣
数メートルほど離れた所からオレンジ色の目をきらりと光らせ、手を振りながらこちらに近付いてくる。
｢最近あんま見てないと思えば、こんなとこで会うなんてな！基地に居ないなんて、どうせまた何か悪さしてるんやろ？｣
｢さぁ？何のことやら｣
とぼけて笑い、少しだけ立ち話をした。
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ゆき(プロフ) - めっちゃアウトwwwwまぁ、いいんですけどね……親が来ると、ｻｯと、隠すわw (2018年8月3日 2時) (
レス) id: 4e186dbe54 (このIDを非表示/違反報告)
影猫(プロフ) - いちごあめさん» コメントありがとうございます。夢主の年齢は｢ゾさんの四つ下｣という設定しかございませんので、読者様の想像する年齢でお任せします(*^_^*)更新頑張ります！ (2017年11月4日 8時) (レス) id: 8114bfeb32 (このIDを非表示/違反報告)
いちごあめ(プロフ) - いつも更新を楽しみに読ましていただいてます( *´艸)更新頑張ってください！待ってます。一つ質問なのですが、夢主の年齢っていくつくらいなのでしょうか？もし見逃しているだけだったらすみません… (2017年11月3日 23時) (レス) id: abf32b3362 (このIDを非表示/違反報告)
影猫(プロフ) - シャルルさん» コメントありがとうございます。私もこういう話が読みたくて書いてます……(笑)更新頑張ります！ (2017年10月31日 21時) (レス) id: 8114bfeb32 (このIDを非表示/違反報告)
シャルル - ゾムさん好きなので、こういう小説を待ってました…！一話更新時からずっと見てます〜。これからも更新頑張ってください！ (2017年10月31日 16時) (レス) id: 587f2cf2fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：影猫
| 作成日時：2017年10月13日 21時
