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部屋に入り、内鍵を閉める。
ここの隠れ家は小さな一戸建ての平屋で、一人で過ごすには少し広い。この部屋は作業用で使うことにしていて、武器なんかもいくらか保管している。
明日が提出期限の書類と、書記長に｢やり直し｣と突き返された書類。主に二種類のデスクワークが残っている。
本気を出せば二、三時間ほどで終わりそうな気もするが、何せ座って仕事をするのは性に合わないのだ。
(めんどくせぇ……)
不機嫌になりながらデスクチェアに座る。
昨日の昼から今の時間までずっと起きているから仕方ない。
夜中にAをこちらの家に連れていき、念のため先に首の輪を付けてからもう一度花屋に戻って死体の処理をしてきたのだ。
それが終わる頃にはもう朝日が昇ろうとしていて、急いでこちらの家に帰った。
その一時間後にAが目を覚まして、といった感じで現在に至る。
昼過ぎ、腹も膨れてちょうど眠たくなる時間帯だ。
いかんいかん、と目を擦って書類と向き合う。
……何でこんなにギリギリまで残してしまったんだろう。
トントンに比べればおれのデスクワーク量なんて何十分、いや何百分の一程度なのに。
｢……つまんな｣
一人でぽつりと呟き、ペンを執って肘をついた。
.
.
｢…………はっ｣
ガタリ、音を立てて起き上がった。
ペンが手元に転がっていて、自分が寝てしまっていたことに気付く。
どこまでやったんだっけか、と涎が付いてしまっていないか確認しながら書類をペラペラ捲る。
おや、案外終わっているぞ。あと少しというところで寝落ちてしまっていたようだ。
｢てか何時や……｣
部屋をひと通り見渡し、置き時計を見つける。
ここの隠れ家の作業部屋はあまり使ったことがなかったので、時計の位置までは把握出来ていなかったようだ。
18時27分。どれくらい寝ていたのだろう。記憶にない。
そういえば、この部屋にこもってから一度もAの様子を見ていない。
暇してるんじゃないのか、と鍵を開けて部屋を出た。
｢……？｣
リビングには居ないようだ。なら、寝室か？
ベッドでまた寝ているのかと部屋を覗いて見るも、姿はない。
まさか逃げたか？いやいや、センサーで電流が流れるのは身をもって学習しただろうし、あれは玄関だけじゃない。窓にも全部仕掛けてあるはずだ。
口に手を当てて考えていると、少し離れたところから音がした。
……トイレか風呂の辺りだろうか。
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ゆき(プロフ) - めっちゃアウトwwwwまぁ、いいんですけどね……親が来ると、ｻｯと、隠すわw (2018年8月3日 2時) (
レス) id: 4e186dbe54 (このIDを非表示/違反報告)
影猫(プロフ) - いちごあめさん» コメントありがとうございます。夢主の年齢は｢ゾさんの四つ下｣という設定しかございませんので、読者様の想像する年齢でお任せします(*^_^*)更新頑張ります！ (2017年11月4日 8時) (レス) id: 8114bfeb32 (このIDを非表示/違反報告)
いちごあめ(プロフ) - いつも更新を楽しみに読ましていただいてます( *´艸)更新頑張ってください！待ってます。一つ質問なのですが、夢主の年齢っていくつくらいなのでしょうか？もし見逃しているだけだったらすみません… (2017年11月3日 23時) (レス) id: abf32b3362 (このIDを非表示/違反報告)
影猫(プロフ) - シャルルさん» コメントありがとうございます。私もこういう話が読みたくて書いてます……(笑)更新頑張ります！ (2017年10月31日 21時) (レス) id: 8114bfeb32 (このIDを非表示/違反報告)
シャルル - ゾムさん好きなので、こういう小説を待ってました…！一話更新時からずっと見てます〜。これからも更新頑張ってください！ (2017年10月31日 16時) (レス) id: 587f2cf2fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：影猫
| 作成日時：2017年10月13日 21時
