。＊ ° 冬 限 定 カ レ シ ° ＊ 。【国見英】

A winter time＊１５ ページ16

国見「ん、手」


A「……手？」




手を出される…けど、なに？


なんかくれってこと…？





A「…？」


国見「…〜ッ、だから、手繋ぐんだって！/// 言わせんなよ…」


A「えっあっはいっ！？」




ガシッと手を掴まれ、強引に繋いだまま国見くんのポケットに手を入れる。


温かい……。




国見「…お前、俺の彼女なんだからもうちょっと意識しろよな」


A「え？…う、うん」




意識…？


私が国見くんの彼女です！って周りにアピールするの？



……いやでも、それはちょっと、、






国見「…………ホント馬鹿だなっ」




ドクン。





ニッと悪戯そうに笑う国見くんを見たとき、心臓がまた何かに締め付けられた。



……なんだろう、これ。







ドキドキいってる。








国見「あ、雪……また寒くなる、嫌だな」


A「そうだね〜……」





チラチラと舞い降りる雪を眺めながら、ゆっくりと歩いてく。


まだ少し早い時間だから、学生はあんまり見かけない。









…………寒いと夏が恋しくなるけど、




夏になれば冬が恋しくなっちゃうんだよね。

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