調 教 部 屋 。【青葉城西・ハイキュー】

２２匹。 ページ23

「く、国見くーん？そろそろ起きて…？」


「………………」






……声をかけたものの、ピクリとも反応しない。


頭まで布団を被り切って、もうこれ登校拒否してる小中学生みたい……。






「だーめー！起きて下さいなー！」


「なんで……」






布団を剥がそうとするも、なかなか力が強いらしい……。


これは……どうしよう。






「もうっ！国見く……え、ちょ、！」






ガシッと腕を掴まれ、引っ張られた。


国見くんの方に倒れこみ、布団を被される。






「……いいじゃん、寝ても」


「…寝るのは自由だけど、朝ご飯は食べなきゃ」


「いらない……いつもは食べてないし」






薄暗い布団の中で、国見くんはボソボソと喋る。


たまに狼耳がピクリと動いているのが分かる。





……えぇ、どうすればいいの…これ。


だからと言って、一緒に寝るわけには……それに、食べ終わっても訓練させなきゃだし。






「やっぱりダメ！ほら、起きて！」


「えー……」






なんとか布団から脱出し、国見くんを引っ張る。


他の三人はもう食べに行ったみたい……え、国見くん放っとくの…。






まあ、なんとか起こせたし、結果オーライってやつでいいか。






.

２３匹。→←２１匹。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す