調 教 部 屋 。【青葉城西・ハイキュー】

１９匹。 ページ20

「じ、じゃあ撫でてあげない！」


「ぷ、A子供…！わかったわかった」






及川くんに笑われたことはさておき、わざわざしゃがんでくれた。


少しかがむ程度でも良かったのに……わざとか。




自分より低くなった及川くんの頭を撫でた。


…へぇ、こんな獣耳の生え方なんだ。初めてみたかも……。






「あ、あの、」


「んー？」


「耳、触ってもいいですか……？」


「なんで敬語なの？いいよー」






また及川くんにクスクスと笑われた。


特に嫌がる様子もなく、承知してくれた。





そーっと及川くんの狼の耳を触った。






「ほ、ホンモノ……！」


「…まあ、飾りではないからね。狼の耳は初めて見た？」


「うん！ペットショップには、いないから…」






いや、そりゃいないよね。


狼って野生な感じがするし、あんまり多くは生息していないし。





…でも、ここにいる四人はみんな狼の獣人だよね？


いいのかな……保護なんてしちゃって。


いや、でも人間寄りだし……。



獣人と人間で子供って作れるのかな？


もし出来たとしたら、遺伝子から考えると…生まれる子供も獣人なのかな？



そこらへん、日本政府さん教えてくれないような……ま、まさか隠してるとか。






「A？」


「…！ご、ごめん」


「いや…何か考え事してるのかなーって」






考え事……になるのかな。


うーん、ただの好奇心…かもしれないし。






「……獣人と人間で子供って作れるのかな？」


「え……」






え…あ、やば！


なんで私、及川くんに聞いちゃったの！？


そんなこと、聞いても分かるはずないのに……。






「…………やってみる？」


「え」

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