【PSYCHO-PASS】正義も悪も愛している。 (ページ17)

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＃16 ※ｸﾞﾛ表現注意ページ17

ー4年前ーー

『京香さん、報告書送ったので見ておいてください〜』

「分かったわ。これ終わらせたら見る」

彼女は藤宮京香さん。

私は一人っ子だったけれど、

彼女のことを姉のように慕っていた。

『京香さん！のぶじゃなくて、、…宜野座と狡噛とご飯行くんですけど行きません？？』

「えー、何そのメンバー。絶対に嫌なんだけど」

『そう言わず、ねっ。行きましょうよ！青ちゃんもどう？？』

「絶ッ対に嫌。誘うなら女だけにして」

「それなら、青柳。一緒に行く？」

「えっ、そうします？？」

私を他所に2人で盛りあがっている。

『なんでそうなるんだ。あぁもう分かりましたから、3人で行きましょう！男どもは断ってきます！』

「ちょっと、俺今日非番じゃないんだから、そういう話他所でやってくださいよ」

もう1人の監視官にどやされたので飲み会の話は後にすることにした。

幼馴染みののぶや、同期のシンちゃんよりも優先するくらいには仲が良かったと思う。

私はシンちゃんに電話を入れた。

『シンちゃん、今日中止で！』

「……だとよ。ギノ」

「何故俺じゃなくてお前に電話してくるんだ」

「そう睨むなよ」

ある事件の捜査中。

突如、彼女は消えた。

『京香さん、今どこですか、返事してください』

「A、先走りすぎよ。一旦下がって、様子を見……」

ﾄﾞﾁｬｯ

上から、何かが降ってきた。

『……人間の…腕……』

ﾄﾞﾁｬｯ

ﾄﾞﾁｬｯ

「ダメよ見ちゃ！！！！」

青ちゃんが私の目を覆った時にはもう遅かった。

『……きょうか、さん』

四肢を切断され、性◯虐待を受けたであろう傷。

……それに耐えかねて、

舌を噛みちぎり自ら死を選んだのだと、

私はその一瞬で分かってしまった。

そのあまりの残虐さに目眩がして、そのまま倒れた。

「A…！」

一係の応援が到着して、私はシンちゃんに抱えられ運ばれる。

そこから1週間、部屋から出られなかった。