【文スト】中原中也が好きすぎて 短編集

分かってくれる人がいるから ページ8

A「ちゅーーーーーーーや！！！」





後ろから勢いよく抱きつく





中也「わっ.....なんだよAか」




A「お仕事終わったの？」






中也「いや、まだだが今日は早く帰れるから、家で待っててくれ」





頭ポンポンしてくれる




優しい手




A「うん、待ってるね」




その手をとって頬ずりをする




中也「じゃあ行くから」




そう言って仕事に向かってしまったので





先に家に帰って中也の帰りを待った





A「中也まだかなーー」





中也「よっ。帰ったぞ」




A「うわあ？！泥棒かよ！突然後ろに立つな！」





中也「ざけんな！ちゃんと玄関から入ったよ！」




A「ふふっ。おかえり中也〜」




抱きついて匂いを嗅ぐ





A「........また殺した？」





中也「......やっぱ鼻いいな、Aは」




着替えてくる




そう言って一旦離れた





中也の服からはほぼ血の匂いがした




お仕事だもん、しょうがないんだけどね





中也が嫌じゃないなら、私も嫌じゃない





中也「着替えてきた」




さぁどうぞ




と言わんばかりに両手を広げてくれる




私はその胸に飛び込んだ




A「やっぱり、中也の匂いが好き」





中也「匂いだけかよ」





A「そこは言わなくても分かってるくせに〜」





中也「A」




名前を呼ばれて上を向くとキスをされた





びっくりして固まってしまった






中也「俺はAのその顔が好き」






A「絶対アホ面じゃん......」






中也「否定はしねぇぞ」




A「うわー、一応私、彼女なのにー」




中也「ははっ........A、俺の事、まだ好きで居てくれるか？」





抱きしめる力が強くなるのが分かった





A「好きに決まってるでしょー？
何を言い出すの突然！」




中也「よかった」




A「中也が頑張ってくれてるの知ってるから
いつもありがとう。わたしのために」



本当はとっても優しい人なの




ただちょっとだけ不器用なだけなの



中也「ありがとうはこっちのセリフだっつの」





中也はとっても優しいの

君がいないと物足りなくて→←上司と部下

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