【文スト】中原中也が好きすぎて 短編集

後、何度言えば伝わりますか ページ4

A「中也さん！！！！
大好きです付き合ってください！！！！」



私は後何度、同じセリフを言えば気が済むのだろう



中也「はいはい、あと5年後、スタイル抜群の美女になってたら考えてやるよ」




私は後何度、フラれれば次に進めるのだろう




A「スタイル抜群の美女になっても考えるだけですか...？！そこはもう速攻オッケーでいいんじゃないですか？！」




中也「相手が手前だからな、そりゃあ考えるわ」




A「私はこんなに中也さんが好きなのに！！！」




涙ながらに訴える





だがもうこの告白ももう6回目





中也「つーか手前もよく懲りずに何度も.....
そろそろ他あたれよ、俺よりいい男、早く見つけろよ。.......まだ高校生なんだからよ」




呆れたような、少し寂しいような






A「私、もう高3ですよ！！卒業ですよ！！餓鬼じゃないです！！」




そんな顔で言われるから諦めないんですよ





諦めたくないんですよ






事の始まりは、ヤクザに絡まれたところをたまたま中也さんに助けてもらってから




見かけるたびに声をかけて




『じゃあ毎週、この公園で会いましょうね！』





『......気が向いたらな』




そう言いながらもほぼ毎週来てくれる





来なくても次の週に




『先週は忙しかった、ごめんな』



そう言ってくれる





中也さんの優しさに惹かれて




『すきです.....付き合ってください....!!』




初めて伝えたのは高2の夏




『悪りぃ。餓鬼は好みじゃねえんだ』




家に帰って泣き喚いて、




ご飯も数日食べられなくなったりもした




でも


そんなことを言われても




諦められないんです




中也さんしか好きになれないんです





中也「学校にはいい男いねぇのかよ...」





A「私には中也さんしか見えません」





中也「気持ちは嬉しいけどよ、
答えてやれねえから、
........ごめんな」




そんな泣きそうな目で見ないで下さい




どうしてそんなに苦しそうなんですか





私はたった今、6回目の告白も断られたんですよ？




なのに




どうして中也さんの方が苦しそうなんですか






中也「そろそろ仕事だ。じゃあな、A」





私の頭をクシャっと撫でてから行く




ああ、きっと




7回目もありますよ

私が恋に落ちるまで→←悪戯の理由は

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