【文スト】中原中也が好きすぎて 短編集

一目惚れ -中也Ver- ページ24

A「あの、落としましたよ？」



中也「え？あ、どうもありがとうござ...」



長くて綺麗な髪に





白く透き通った肌





彼女はスーツを着ていて





これから仕事なんだとすぐに分かった





A「あの？大丈夫ですか？」





声をかけられて我に返った





中也「あっすいませんどうも..」





A「いえ、では」





行ってしまう





そう思った時、咄嗟に体が動いていた






中也「待って..！」





腕を掴まれた彼女はびっくりしたようで






A「えっ？....えっと、どうしました？」





中也「あ、すいません、あの......今度、お茶でもどうですか.....」






こんな事初めてだった






勝手に身体が動いた







たった今、出逢った人に







声をかけて








お茶しようなんて









A「わ、私なんかでよければ....」





中也「え？！」






返事は意外だった






A「明日のこの時間、ここに集合でどうですか？」






中也「だ、大丈夫です！宜しくお願いします！」





彼女は微笑みながら





A「ではまた」





自分の部屋に戻ってからも





中也「.......こんなの初めてだ.....」





まだ鼓動が早い






早く明日にならないか待ち望んでる自分がいる





そういえば、名前聞いてなかったな





仕事は何をしているんだろう





趣味はなんだろう





何をしたら喜んでくれるだろう






中也「まるでストーカーじゃねえか！！！！」






落ち着け俺





まだ本当に好きだと決まったわけじゃねえ




明日、明日あった時に考えるんだ





明日着ていく服を決めて支度を済ませてすぐに寝た





----- 次の日------


中也「全然寝られなかった.....」




行くのだりぃ、ばっくれるか




中也「.....行こ」





俺から言ったのに約束破れねえしな




何が俺をそうさせるか、検討もつかねえ





約束の時間より30分前に着いた



30分後




A「ごめんなさい！待ちましたか？！」





走ってきた彼女をみて





中也「..........俺も今来たところなんで」





A「よかったぁ」




笑ってる彼女を見て






好きだと思った

充電→←同棲はじめました 2

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