【文スト】中原中也が好きすぎて 短編集

同棲はじめました ページ22

中也「そういう事で、今日は帰らないから」




A「.......待ってる」





溜息




中也「だから、今日は帰れないから、大人しくしてろよ」





そう言って家を出て行ってしまった




問題発生




A「中也が最近.....冷たすぎる」




え？なんで？！




私何かしちゃったかな？！





最近一緒に暮らし始めたから




なんか中也が嫌がるようなことしちゃったかな？！




この間中也の帽子洗濯しちゃったから？！




中也のプリン食べちゃったから？！





中也に賞味期限切れたおやつあげちゃったから？！(賞味期限切れてると思わなかった)






A「......心当たりがありすぎて」





ソファに寝っ転がる




A「ほんとに帰ってこないのかな....」




もしかして、ずっと、帰ってこないのかな





A「うぅ〜っ.....」





思わず涙が出た




嫌だ




中也に嫌われたくない






A「ごめん中也〜.....っ...」





中也「おいA俺の荷物......って何泣いてんだよ？！」





え




A「中也帰ってきた...？」





慌てて体を起こす




中也「忘れ物取りに来たんだよ、なに泣いてんだよ」




私の頭を撫でてくれる






A「......中也、もう帰ってこないのかと思って..」




中也「はぁ？今日帰らないだけだろうが、明日には帰るから」




A「だって、中也、最近冷たいし.....
き、嫌われたのかもって思って....」




涙はあふれるばかりで




中也「......嫌いになんかなってねーよ」




A「じゃあ、なんで最近冷たかったの」





中也「いや.....それはその.....」




中也困ってるよ




やだな、本当に嫌われちゃったのかな




中也、優しいから、私に別れたいって言えないだけなのかな




中也「おい？！なんでまた泣いてるんだよ？！」




A「だって....」



咄嗟に俯いた私を



中也が抱き締めた




中也「いや....あの....すっごい、くだらねーんだけど」



中也の心臓の音が聞こえる




A「中也、心臓早いけど大丈夫？」



中也「うるせえ！話を最後まで聞け！」





少し離れて顔を上げたのに、中也にまた抱きしめられた




一瞬見た中也は




顔が真っ赤だった

同棲はじめました 2→←後、何度言えば伝わりますか 2

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