18話 ページ21
俺の目から
暖かい雫が床に落ちたとき。
こんな俺を後ろから急に
ミカサは抱きしめた。
ミカ「ごめんなさい、エレン。
でも、あなたには私が居る、私が守る。」
途切れ途切れだけど、
必死に俺を慰めようと言葉を紡ぐミカサ。
ミカ「私じゃ、ダメなのかもしれない。
だけど、私はエレンのたった一人の、家族。
全部話して、私を頼って。」
ミカサの声が、存在が、
今の俺にはすごく心強かった。
ミカ「エレンは、まだ自分の気持ちを
Aに伝えてないはず。大丈夫、まだあのチビには負けてない。」
…本当に、そうなのかな。
俺が顔を上げると
ミカサは俺の手を掴んで立ち上がらせる。
ミカ「ひとまず、今日は休もう。
…思いを伝えて…もし、フラレたときは私のところに来て。
私が、エレンの支えになる。」
エレ「ありがとう、ミカサ」
俺の返事を聞いてミカサは顔を赤くして嬉しそうに笑うと
「さぁ、戻ろう」と言って俺の手を引いて歩き出した。
…なんでミカサは
俺がAさんを好きなことを知ってるんだろう。
疑問に思ったものの
俺は口に出さずにただ、ミカサの後ろを着いていった。
アル「あっ、ミカサ……エレンはもう大丈夫？」
ミカ「うん」
アル「そっか。それなら良いんだ。
実はさっきエルヴィン団長に会って
明日の作戦のことで話があるって…だから、行ってくるよ。」
ミカ「分かった。頑張ってアルミン」
アル「うん」
アルミンは心配そうな顔で俺を一瞥してから
俺たちに背を向けてエルヴィン団長のところへ走って行った。
心配かけたなアルミン…。
ミカ「…エレン。アルミンには私から言っとく」
エレ「良いよ、ミカサ。全部終わったら俺が自分の口で話す」
ミカ「……分かった。」
『全部終わったら』
この言葉を聞いた瞬間
ほんの一瞬だけミカサが表情を曇らせた。
…ミカサは、俺がAさんと付き合えるって
信じてると思っているんだろうか。
ごめんなミカサ。
Aさんと付き合えたら…とは思うけど
俺はそんな妄信を出来る程餓鬼じゃない。
――フラれる事ぐらい目に見えてる。
だけど、俺は
思いを伝えないでこのまま終わらせたくはない
俺がAさんのことを好きだったことが
少しでもAさんの記憶に残ってくれれば…
それだけでもう
俺は、十分に幸せだから――。
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みきの - すっごくおもしろいですね。頑張ってください。 (2016年11月11日 17時) (
レス) id: 18768da2c2 (このIDを非表示/違反報告)
リヴァアル - 頑張って下さい！応援してます！(`・ω・´)キリッ (2014年2月24日 23時) (レス) id: 791e6fddbf (このIDを非表示/違反報告)
マイ・イェーガー - 応援しています！頑張ってください！ (2013年9月11日 19時) (レス) id: aa4d259fb6 (このIDを非表示/違反報告)
夜猫く(｡･ω･｡)／＠受験生(プロフ) - さきさきおこｋさん» なにっ!?(;ﾟДﾟ)! 15ｍ〜3ｍ級までしかいないんですか(# ﾟДﾟ)。 すいません、訂正しときます!!ご指摘ありがとうございましたm(＿＿)m (2013年8月22日 14時) (レス) id: 26aaebc54b (このIDを非表示/違反報告)
さきさきおこｋ(プロフ) - あれっ！？１１話のところに、１８メートル級って書いてるよん！１５の間違いかな？（１５が巨人の最大だしね・・・超大型除く） (2013年8月21日 22時) (レス) id: ef583804cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜猫
| 作者ホームページ：http://ameblo.jp/tutimikado121134/
作成日時：2013年4月4日 15時
