10話 ページ12
――カラネス区。
「開門10秒前――」
「付近の巨人は粗方遠ざけた」
「団長まもなくです」
「開門始め――!!」
エル「これより第63回壁外調査を開始する。前進せよ!!」
エルヴィンの掛け声を聞き
一斉に馬を走らせる。
砂埃を上げながら第63回壁外調査は開始された。
今回の目標は
前回の壁外調査で作った拠点にたどり着き
その先に新たな拠点を作る事。
前回は拠点に物資を運ぶことが目的だったから
それ程犠牲は出なかったけど…
今回は…結構な被害を受けそうだ。
勿論、みんな覚悟の上なんだろうけど…
貴「団長!!もう少しで旧市街地を抜けます!!」
エル「よし、長距離索敵陣形…展開!!」
一斉にそれぞれが別方向へを馬を走らせる。
…私の役目は中央・後列でエレンを見張ることと
前方で指揮しているエルヴィンの指揮の補佐。
…せっかく頼まれたんだ
しっかりやり遂げてみせる。
後方から黒い煙弾、奇行種か…
左翼前方から赤い煙弾…。
エルヴィンが右翼側に緑の煙弾を撃つ。
そしてそれに沿って私も煙弾を打ち上げる。
暫くそれが数回繰り返されたとき。
視界に拠点の目印となる兵が見えた。
これからが危険なんだ…
旧市街地と同じような建物に囲まれた地形に戻るため
巨人の発見が遅れることが多くなる。
エル「長距離索敵陣形収束!!
各班巨人を見つけ次第迎撃体制に移れ!!」
私は黄色の煙弾を打ち上げた。
そして周りも
黄色の煙弾を打ち上げていく。
そして数人の仲間が
建物の上に上り巨人の迎撃に入る。
「前方15ｍ級が2体接近!!」
目の前で巨人との戦闘を開始する兵士たち。
そのため私たちは進路を変えて拠点を目指す。
貴「やっぱり、立体機動には持って来いの地形だけど。
巨人の発見が遅れてる…」
リヴァ「…今は前を向いて進むしかない」
貴「…うん」
ハンジ「A、私は屋根の上での迎撃に入る。前方索敵班を援護して」
貴「分かった。」
馬を走らせてエルヴィンを追い越す。
そうだ、エルヴィンが倒れれば調査兵団は終わり。
だから、守らないといけないんだ。
巨人は出てこない…大丈夫。
あと少し、あと少しだから…。
手綱を持つ手に力が入る。
ハン「A!!4ｍ級が――」
やっぱりそう簡単には
行かせてくれないか。
私は柄に鋼刃を取り付けると
しっかりと握りしめて馬から飛び降りた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 478人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「進撃の巨人」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みきの - すっごくおもしろいですね。頑張ってください。 (2016年11月11日 17時) (
レス) id: 18768da2c2 (このIDを非表示/違反報告)
リヴァアル - 頑張って下さい！応援してます！(`・ω・´)キリッ (2014年2月24日 23時) (レス) id: 791e6fddbf (このIDを非表示/違反報告)
マイ・イェーガー - 応援しています！頑張ってください！ (2013年9月11日 19時) (レス) id: aa4d259fb6 (このIDを非表示/違反報告)
夜猫く(｡･ω･｡)／＠受験生(プロフ) - さきさきおこｋさん» なにっ!?(;ﾟДﾟ)! 15ｍ〜3ｍ級までしかいないんですか(# ﾟДﾟ)。 すいません、訂正しときます!!ご指摘ありがとうございましたm(＿＿)m (2013年8月22日 14時) (レス) id: 26aaebc54b (このIDを非表示/違反報告)
さきさきおこｋ(プロフ) - あれっ！？１１話のところに、１８メートル級って書いてるよん！１５の間違いかな？（１５が巨人の最大だしね・・・超大型除く） (2013年8月21日 22時) (レス) id: ef583804cc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夜猫
| 作者ホームページ：http://ameblo.jp/tutimikado121134/
作成日時：2013年4月4日 15時
