100年先も愛してる 3 (ページ44)

今日:12 hit、昨日:16 hit、合計:298,326 hit

144 ページ44

翌日はいつも通り仕事してたら、岩田くんに呼び出された。

『なに？』

『臣さんと仲直りしちゃった？』

黙ってると、岩田くんは鼻で笑った。

『なぁーんだつまんねぇ』

『岩田くん、もう私のことはほっといて』

クルリと背を向けて歩き出したらボソッと聞こえたの

『俺の4年半返してくれよ』

返せるものなら返してあげたい。
あの時、勇気を出してたら……
きっと今とは違う結果だったと思うし。
岩田くんと付き合うとかそういうんじゃなくて…
登坂くんに出会っちゃった私は、どんな状況でも彼に恋してたと思う。

岩田くんに呼び出されたから登坂くんが心配してたけど、大丈夫だよって話した。

退社時間になって受付の前を通ると、真依さんに手招きで呼ばれた。

『お疲れ様です。どうかしました？』

『あのね、昨日の夜遅くに篤志さんから電話があって……今日ちょっと話あるって言われたの』

あのあっちゃんに限って、浮気とかしないと思うけどな
優しすぎるぐらい優しくて……
って理由でフラれた過去を知ってるもん。

『話ってなんの話？』

『それが分かったらこんなにビビってないよ』

登坂くんと顔を見合わせてたら、真依さんが入り口を見て、目を大きく見開いた後、固まった。

なんだろ？って振り返ったら、丁度あっちゃんが入ってくるところで、あっちゃんの後ろに誰かいる。

ふわっと広がるマキシスカート
どっからどう見ても女の人だよね？

あっちゃんマジで？