100年先も愛してる 3 (ページ45)

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『あれ？二人とももう帰んの？』

あっちゃん……
私たちよりもっと気にするとこあると思うけど

『真依、もう帰れる？』

固まったままだった真依さんは弾かれるように立ち上がり、何も言わないまま更衣室へ駆け込んだ。

『なんだアイツ(笑)』

笑ってる場合じゃないでしょ！
ちょっと説明してもらおうか？

『あっちゃん！あのね…』

話し出したら、あっちゃんの後ろに立っている女性に遮られた。

『あー！これがAちゃんの彼氏？想像以上にイケメンだねぇ』

は？

あっちゃんの後ろからひょっこり顔を出したのは……

『そんなん翔に聞かれたらヤバいんじゃねぇーの？』

『大丈夫だよー。翔くんが一番に決まってるもん』

亜弥さん……

亜弥さんは、翔くんの彼女で北海道在住。

『あっちゃん、真依さんと電話した時って亜弥さんと一緒だった？』

『え？あぁうん。なんで？』

『いや……まぁその……』

言っちゃっていいのかな？って迷ってたらエレベーターから翔くんが出てきた。

『えっ？亜弥。何してんのお前』

『もうー、ひどいなぁ。会いに来たに決まってるでしょ(笑)』

翔くんの腕に自分の腕を絡めてる。

デレデレの翔くんはなかなか見れないから、登坂くんと二人でニヤニヤしながら真依さんが出てくるのを待った。

真依さんが更衣室から出てきたら、あっちゃんは真依さんの腰あたりに手を添えてメシ食いに行こうよって
真依さん、戸惑っちゃって(笑)
私をチラチラ見てた。

『皆で行きましょうよ！』

亜弥さんが言い出して、ね？って翔くんを下から見上げてる。
可愛いんだ亜弥さん。天真爛漫で、いつもダルそうな翔くんとは正反対なの。

真依さんの、亜弥さんを見る目が戸惑い以外の何物でもないから思い出した。

『あっちゃん、真依さんに紹介しないと…』

『あぁそっか。真依、こちら翔の婚約者の近藤亜弥さん。亜弥ちゃん、俺の彼女の真依』

へ？あ！

みたいな顔した真依さんと、うわぁースッゴい美人さんってマイペースな亜弥さん。

うん。
全然タイプ違う(笑)

『で、彼はAちゃんの彼氏の登坂広臣君ね。いろいろ問題児の(笑)』

『亜弥さん、登坂くんは問題児じゃないよ！』

『そ？翔くんが言ってたもん。モテまくっていろいろ面倒起こしてるって(笑)』

周りが勝手に起こしてんだってば！