156話 ページ10
オ「畏まりました
┄然し空条様、お急ぎのようですが"会計の待ち時間"が少しかかります…それでも大丈夫でしょうか?」
カードを受け取りつつ、オーナーは頭を低くして承太郎に問い掛ける
承「ああ…それに関しては購入した品同様、会計が済んだら
サラリと"最高ランクのカードを置いていく"と宣言する承太郎に、Aは遂に頭がパンクしてしまった
『くーじょー、さん…アンタって人は…どうして…ああ、もう…頭痛てェ』
試着室からよろよろと出てきて、素の口調で独り言を言いつつ頭を抑えた
そんな彼を肩越しに見た承太郎が、口を開いた
承「
それを聞いてピシッと固まったA
その隙に、彼の手を取りそのまま出口へと歩き出した
承「オーナー、今日は助かった
┄
承太郎の心地よい低い声と共に、2人が店から出ていく
オ「…フフ、またのお越しをお待ちしております
空条様、空見…いや
"空条 A様"…なんてね」
彼女だけの空間に、笑みと独り言が静かに染み込んで行ったのであった…
┄┄┄┄┄
『…』
帽子をテーブルの上に置き、ぐったりとした様子を見せるA
承「
そんな彼とは真逆に、珈琲を飲みながら満足そうな表情を見せる承太郎
承太郎の発言を聞き、Aは顔をのそりと上げて弱々しい声で呟いた
『最初の服屋から、靴屋…美容院…本屋…終いには、
…あれ、俺ってもしかして"女性"として扱われてます?というかそうですよね…?』
┄現在時刻は、16時24分
服屋を去った後
Aは今の今迄様々な場所に連れてかれ、まるで"王様(というよりかは姫様?)"の様な扱いを受けており
そのせいなのか…休憩がてらに来店したお洒落なカフェで、まったりしつつ困惑した様子を見せていた
…
"彼等の周りには当たり前かのように購入した筈の品々は見当たらない"
承太郎は表情ひとつ崩さず、項垂れるAに対して疑問の声を投げかける
承「"女"?…君は男だろう?」
65人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
A藍(プロフ) - 味噌サバさん» コメント有難う御座います、彼はこれからの話の中で割と重要人物なので、いつ影を忍ばせようかと悩みに悩みました…(然し我慢出来ずに登場させた模様←)まったり更新ですが、どうか気長にお待ちくださいね^^* (2021年7月24日 7時) (レス) id: e84df0134f (このIDを非表示/違反報告)
味噌サバ(プロフ) - とても面白かったです!!まさか花京院が出てくるとは思わなかったので興奮してしまいました…!!更新楽しみにしてます!!これからも頑張って下さい!! (2021年7月23日 21時) (レス) id: e5232b7926 (このIDを非表示/違反報告)
A藍(プロフ) - パアさん» 前作に続きコメント有難う御座います、ある意味私の心臓(心)はパア様の有難いお言葉(コメント)によって射抜かれてる(はしゃいでる)ので、間違いではないですね…(ゲンドウポーズ (2021年7月18日 9時) (レス) id: e84df0134f (このIDを非表示/違反報告)
パア - なんか私のコメントのお体に気をつけてって犯行予告みたいになってますねw (2021年7月18日 1時) (レス) id: 668c039e2a (このIDを非表示/違反報告)
パア - 続編おめでとうございます。もはや家に帰ってからの楽しみとなっております。更新頻度も高いので、お体に気をつけて。 (2021年7月18日 1時) (レス) id: 668c039e2a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:A藍 | 作成日時:2021年7月15日 0時