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152話 ページ6

承「まだ(・・)10着程しか選んでねぇが…もしかして、小物の類が欲しいのか?

┄オーナー、ここの店にアクセサリー等はあるか?」


オ「専門店程では御座いませんが…ここにある服に似合う小物は、多数御座います

丁度、今の服装に合った小物(・・・・・・・・・・)をお持ちしようと思っておりました」



普通の感覚とは少し違った承太郎が、今度は小物を見せて欲しいと言い出した


オーナーはそれを見越していた様に、急いで店内の一角にある小物コーナーへと品を取りに向かった



『そうじゃなくて…
10着しか(・・)ではなく、10着も既に選んでる(・・・・・・・)んですよ…ッ!?

し、しかも…"全身コーディネート"…
正直、もう…色んな意味でお腹いっぱいです』


掴んだままの肩を揺らしつつ、慌てた様子で彼に庶民の感覚を代表して伝える


そんなAを見て
承太郎は自分の肩を揺らす手の上に、するりと自らの手を重ねる



承「俺としては、君の色々な姿をもっと見たいんだが…

┄"駄目、だろうか?"」



首を少し傾け、座っているからこそ出来る上目遣いでAを見つめる



『…流石に、買い過ぎです』



しかしAは承太郎のお強請りをやんわり拒否して、眉を下げた



承「そうか…









"じゃあせめて、最後は俺が君の服を見立ててもいいか?"」



『…空条さんが、ですか?』



思いもよらない提案に、Aは悩む素振りを見せ始めた


承太郎は重ねた手をゆっくり握り締め
まるで"恋人繋ぎ"の様にしてから、そのまま繋がれた手を自らの口の前に持っていく





承「┄見立てさせて、くれないか?」





"唇に、触れるか触れないかの距離"


承太郎の吐息を手で感じたAは、顔を背けて溜息を吐いた





『駄目だなぁ…
"俺がどうしたら折れるか"、見透かされてる


┄分かりました、本当に…それが最後でお願いしますね』



なんとも言えない表情を浮かべたAは、どうやら見事に折れてしまったらしい


承太郎は手をゆっくりと離しつつ、椅子から立ち上がった



承「ああ、分かっている
少し待っていてくれ…服選びのセンスは、彼女ほどではないだろうが


"彼女よりも、君の事はよく知っているからな"」



席の空いた椅子にAを座らせ、フッと笑って服を選びに歩き出した





┄┄┄┄┄

オ「空見様は、空条様に愛されてますね」


『…皆まで言わないで下さい





┄改めて他人の口から聞くと、余計こそばゆいんです』

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A藍(プロフ) - 味噌サバさん» コメント有難う御座います、彼はこれからの話の中で割と重要人物なので、いつ影を忍ばせようかと悩みに悩みました…(然し我慢出来ずに登場させた模様←)まったり更新ですが、どうか気長にお待ちくださいね^^* (2021年7月24日 7時) (レス) id: e84df0134f (このIDを非表示/違反報告)
味噌サバ(プロフ) - とても面白かったです!!まさか花京院が出てくるとは思わなかったので興奮してしまいました…!!更新楽しみにしてます!!これからも頑張って下さい!! (2021年7月23日 21時) (レス) id: e5232b7926 (このIDを非表示/違反報告)
A藍(プロフ) - パアさん» 前作に続きコメント有難う御座います、ある意味私の心臓(心)はパア様の有難いお言葉(コメント)によって射抜かれてる(はしゃいでる)ので、間違いではないですね…(ゲンドウポーズ (2021年7月18日 9時) (レス) id: e84df0134f (このIDを非表示/違反報告)
パア - なんか私のコメントのお体に気をつけてって犯行予告みたいになってますねw (2021年7月18日 1時) (レス) id: 668c039e2a (このIDを非表示/違反報告)
パア - 続編おめでとうございます。もはや家に帰ってからの楽しみとなっております。更新頻度も高いので、お体に気をつけて。 (2021年7月18日 1時) (レス) id: 668c039e2a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:A藍 | 作成日時:2021年7月15日 0時

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