183話 ページ37
鈴美が振り返り、少々感情の籠った声で話し始める
鈴「突然ベットの下から声がしたわ
"お嬢ちゃんの手って、スベスベしてて可愛いね…クックックッーン
両親も既に、殺したぞ"
そして、その女の子も殺されたのよォーッ!!」
急な大声に、康一は露伴に抱き着き絶叫する
康「うわあああっ
ほっほっ、本当の話してですかァ〜ッ!?」
鈴「アハハハッ!本当の話に聞こえた?
マニキュアの仕返しよ、ウフ♡」
先程の恐怖を掻き立てる表情は何処へやら
満面の笑みを浮かべた彼女は
特に驚きもしなかったAの顔を覗き込んで問い掛けた
鈴「お花屋さんどうしたの?
もしかして…怖過ぎて固まっちゃった?」
まるで可愛い小悪魔様な幻覚が見える程、茶目っ気たっぷりの声色をだす
それに対して
Aは大きな溜息をつき、首後ろを触りながら呟いた
『いや、怖くはないですね
ただ、
┄"
康「はい!?」
岸「!?」
鈴「…」
驚愕の言葉が、意図も容易く放たれた
露伴は頬を引き攣らせ、彼らしくない事を言うAに正気になるよう声を掛ける
岸「おいおい、Aさん…どうしてしまったんですか?実際、僕も彼女にはさっき触れて┄」
…途中に、
Aは露伴の方ではなく、その後ろを見つめているのである
┄ピチャリ︎︎︎ ピチャリ
話で聞いた音と同じ物が、そちらから聞こえてくる
露伴は肩越しに其方を見て、いつの間にか居た《犬》を認識する
『俺の職場…
ほら…生花には霊が憑きやすい上に、葬儀を行う所に其れを持っていくと…ね?
┄"もう、慣れましたけど"』
そう言いながら、ある一点を見つめつつも康一の方へと近付いて彼の目を覆う
露伴とAの視線の先には
"首から血を流す1匹の犬"が、ピチャリと音を立てながら此方を見つめていた…
特に驚きもしない鈴美は、静かに言葉を発し始めた
鈴「良く分かったわね
そう…その《女の子》ってのは
┄"《幽霊》なの…あたしとアーノルドは…"」
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A藍(プロフ) - 味噌サバさん» コメント有難う御座います、彼はこれからの話の中で割と重要人物なので、いつ影を忍ばせようかと悩みに悩みました…(然し我慢出来ずに登場させた模様←)まったり更新ですが、どうか気長にお待ちくださいね^^* (2021年7月24日 7時) (レス) id: e84df0134f (このIDを非表示/違反報告)
味噌サバ(プロフ) - とても面白かったです!!まさか花京院が出てくるとは思わなかったので興奮してしまいました…!!更新楽しみにしてます!!これからも頑張って下さい!! (2021年7月23日 21時) (レス) id: e5232b7926 (このIDを非表示/違反報告)
A藍(プロフ) - パアさん» 前作に続きコメント有難う御座います、ある意味私の心臓(心)はパア様の有難いお言葉(コメント)によって射抜かれてる(はしゃいでる)ので、間違いではないですね…(ゲンドウポーズ (2021年7月18日 9時) (レス) id: e84df0134f (このIDを非表示/違反報告)
パア - なんか私のコメントのお体に気をつけてって犯行予告みたいになってますねw (2021年7月18日 1時) (レス) id: 668c039e2a (このIDを非表示/違反報告)
パア - 続編おめでとうございます。もはや家に帰ってからの楽しみとなっております。更新頻度も高いので、お体に気をつけて。 (2021年7月18日 1時) (レス) id: 668c039e2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:A藍 | 作成日時:2021年7月15日 0時