172話 ページ26
『┄今回は本社にご注文頂き、誠に有難う御座いました
それでは失礼致します』
花束の届け先である家主の女性に、一礼してから静かに扉を閉める
『(さてと…今日の夜は何作ろうか)』
いつもと違う、職場の制服のままで夜の献立を考えながら
右手に"自宅の仏壇用の花束"を
左手には、"仕事用の鞄"を持って自宅へと歩き出した
Aが居る《今の大まかな位置》は
杜王駅の近く、店とお洒落な家々が両脇に立ち並ぶそれなりに大きい道
そんな中にあったお客様の家への配達を済ました彼は、腕を上へと伸ばして脱力する
その際に瞑った目をゆっくりと開け、顔を上げた
岸「┄それが貴方の《仕事着》ですか
フラッシュの光と
シャッターを切る音と共に、そんな声が聞こえてきた
既に遅いが、それに反応して持っていた荷物で顔を隠す
その様子を見て
┄"似ている様で似ていない2人が、再び顔を合わせた"
急に目の前に現れた彼を見て
Aは荷物を下げながら、目を細めて声を掛ける
『…こんにちは岸辺先生、お身体は大丈夫ですか?』
岸「ええ、
お陰様で、やっと怪我も良くなってきましたよ…連載は休んでますけど」
Aの疑問に答えつつ、先程デジカメで撮ったであろう写真を確認する
『
あの後治療する筈だったんですが…すっかり頭から消えていまして…』
左手の鞄を右脇に挟んで、髪を掻き上げながら言いにくそうに謝罪した
岸「別に気にしてないですよ
其れに…
┄"僕としては、これでギスギスした関係は帳消したいところですが"」
相変わらずデジカメを見ているが
《この間の1戦で読んだ
遠回しに"関係を良くしたい"と、Aの心に1歩踏み出した様だ
『フハッ、
┄本当、可愛いな』
口調が、崩れた
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A藍(プロフ) - 味噌サバさん» コメント有難う御座います、彼はこれからの話の中で割と重要人物なので、いつ影を忍ばせようかと悩みに悩みました…(然し我慢出来ずに登場させた模様←)まったり更新ですが、どうか気長にお待ちくださいね^^* (2021年7月24日 7時) (レス) id: e84df0134f (このIDを非表示/違反報告)
味噌サバ(プロフ) - とても面白かったです!!まさか花京院が出てくるとは思わなかったので興奮してしまいました…!!更新楽しみにしてます!!これからも頑張って下さい!! (2021年7月23日 21時) (レス) id: e5232b7926 (このIDを非表示/違反報告)
A藍(プロフ) - パアさん» 前作に続きコメント有難う御座います、ある意味私の心臓(心)はパア様の有難いお言葉(コメント)によって射抜かれてる(はしゃいでる)ので、間違いではないですね…(ゲンドウポーズ (2021年7月18日 9時) (レス) id: e84df0134f (このIDを非表示/違反報告)
パア - なんか私のコメントのお体に気をつけてって犯行予告みたいになってますねw (2021年7月18日 1時) (レス) id: 668c039e2a (このIDを非表示/違反報告)
パア - 続編おめでとうございます。もはや家に帰ってからの楽しみとなっております。更新頻度も高いので、お体に気をつけて。 (2021年7月18日 1時) (レス) id: 668c039e2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:A藍 | 作成日時:2021年7月15日 0時