167話 ページ21
『…あ､ちょっと待った
最後に1つだけ言いたい事あるんだった』
ハッとした顔を浮かべ､Aは立ち上がりながら一言だけ呟いた
『空条さんと話してる時､"大嫌い"って言ったけど
┄"あれは大嘘"
もし…気にしてたのなら､本当にすまない』
痛い程に優しい声色が､周りの空気を和らげた気がした
┄┄┄┄┄
昔の友人改め
《親友の花京院典明》の墓参りを済ませたAは､雑に折り畳んだクラフト紙を手に持って霊園を後にしようとした
霊園から道に続く階段の傍ら
ふと聞こえてきた赤ん坊の笑い声に､顔を上げた
『…空条さん､ジョースターさん』
そこには別れた筈の2人と､ジョゼフに抱かれた幼子が車の近くに立って此方を見ていた
自分達に気づいたAに微笑みかけ､承太郎が此方に近づきながら声を掛ける
承｢
『ええ､
でも…花から向けられた《好意》に対する返事は､まだしない事にしました』
帽子を被り直しつつ､Aは苦笑いを浮かべて成果を彼に伝える
被り直した直後､承太郎がAの頭を帽子越しにポンポンと優しく叩いた
そんなことをされ慣れてないAは､目を見開いて彼を呼ぶ
『空条､さ┄』
承｢俺との"デート"を抜け出してまで､彼奴と話に行ったんだ
嘸かし､
目線はどこか遠くを見ているが
承太郎らしい甘やかし方に､思わず息を吐いて軽く彼に寄りかかる
頭を叩いていた手が､ピタリと止まった
『お陰様で思う存分満足出来ました
…今日は､本当に有難う御座います』
頭の上に置かれた承太郎の手を取り､そのままするりと小指同士を絡ませた
『それで､埋め合わせの話なんですけど…どうしますか?
今なら"指切り"をお付けしますよ…なんてね』
ふわりと微笑み､いつもと同じ口調で承太郎に問い掛ける
随分と可愛らしい彼の行動に､承太郎は思わず喉を鳴らして笑を零した
承｢ｸｸ､そうだな…君の事をまた"連れ回しても"良いが…其れよりも良い事を思い付いた｣
絡められた小指にキュッと力を込め､まるで指切りして約束するかのように口を開いた
承｢┄"これからは､俺も《名前呼び》してもらうことにしよう"｣
承太郎の埋め合わせに対する提案を聞いたAは
『随分と､可愛らしい埋め合わせですね?』
先程の彼と同じ様に､笑った
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A藍(プロフ) - 味噌サバさん» コメント有難う御座います､彼はこれからの話の中で割と重要人物なので､いつ影を忍ばせようかと悩みに悩みました…(然し我慢出来ずに登場させた模様←)まったり更新ですが､どうか気長にお待ちくださいね^^* (2021年7月24日 7時) (
レス) id: e84df0134f (このIDを非表示/違反報告)
味噌サバ(プロフ) - とても面白かったです！！まさか花京院が出てくるとは思わなかったので興奮してしまいました…！！更新楽しみにしてます！！これからも頑張って下さい！！ (2021年7月23日 21時) (レス) id: e5232b7926 (このIDを非表示/違反報告)
A藍(プロフ) - パアさん» 前作に続きコメント有難う御座います､ある意味私の心臓(心)はパア様の有難いお言葉(コメント)によって射抜かれてる(はしゃいでる)ので､間違いではないですね…(ｹﾞﾝﾄﾞｳﾎﾟｰｽﾞ (2021年7月18日 9時) (レス) id: e84df0134f (このIDを非表示/違反報告)
パア - なんか私のコメントのお体に気をつけてって犯行予告みたいになってますねw (2021年7月18日 1時) (レス) id: 668c039e2a (このIDを非表示/違反報告)
パア - 続編おめでとうございます。もはや家に帰ってからの楽しみとなっております。更新頻度も高いので、お体に気をつけて。 (2021年7月18日 1時) (レス) id: 668c039e2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：A藍 | 作成日時：2021年7月15日 0時
