158話 ページ12
承「(成程、
だが…此処で
実に"君らしい発言"だな
彼に襲われても尚、スタンドを使って怪我を《上書き》するつもりだったとは」
頬杖をつき、俯瞰した角度でAを見つめる
『アハハ…そうするつもりだったのですが
"やらかしてしまいました"と付け加えれば、承太郎は思わず眉をピクリと動かした
承「(
…非常に気になるが、このままだとA君の
"幸福の怪人百面相"も、元を辿れば《普通の人》という訳だな…忘れる事も有れば
┄"思い出したくない事も、有るようだ"」
今度は、Aが右瞼を痙攣させた
『……
"今日は随分と、俺の事を探ろうとしますね"
こんな風に外堀を埋めていくような発言なんて、貴方には似合わないですよ』
遠回しに"ハッキリと聞け"と言いつつ、テーブルに置いていた帽子を手に取り深く被り直した
彼からの許しを得たのと同じものだと思った承太郎は、真剣な表情を浮かべ口を開く
承「そうか、ならハッキリと聞こう
┄"花京院典明"と言う名の人物に、心当たりがあるな?」
帽子から手を離し右肘を着いて掌に頬を乗せ、左腕をテーブルの上に置いてから目尻を下げる
『そうですね
このネックレスを俺に贈ってくれたのは、友人の花京院…否
┄"花"、ですから』
承太郎の中の点と点が、漸く線になって繋がった
承「そうだったのか…そうなると
胸元で咲いた銀の百合を見て、目を瞑る
承太郎の発言に、Aは疑問を覚えた
『"伝えなきゃあならねぇ"…ですか
┄まるで
彼の黒い瞳が、静かに揺れた
承「知ってるも何も、彼奴は
┄それももう、
"10年前"
その数字に反応したAが喋り出す前に、承太郎が口を開いた
承「君の友人であり、俺の仲間…
┄"だった、彼奴の話をしよう"」
65人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
A藍(プロフ) - 味噌サバさん» コメント有難う御座います、彼はこれからの話の中で割と重要人物なので、いつ影を忍ばせようかと悩みに悩みました…(然し我慢出来ずに登場させた模様←)まったり更新ですが、どうか気長にお待ちくださいね^^* (2021年7月24日 7時) (レス) id: e84df0134f (このIDを非表示/違反報告)
味噌サバ(プロフ) - とても面白かったです!!まさか花京院が出てくるとは思わなかったので興奮してしまいました…!!更新楽しみにしてます!!これからも頑張って下さい!! (2021年7月23日 21時) (レス) id: e5232b7926 (このIDを非表示/違反報告)
A藍(プロフ) - パアさん» 前作に続きコメント有難う御座います、ある意味私の心臓(心)はパア様の有難いお言葉(コメント)によって射抜かれてる(はしゃいでる)ので、間違いではないですね…(ゲンドウポーズ (2021年7月18日 9時) (レス) id: e84df0134f (このIDを非表示/違反報告)
パア - なんか私のコメントのお体に気をつけてって犯行予告みたいになってますねw (2021年7月18日 1時) (レス) id: 668c039e2a (このIDを非表示/違反報告)
パア - 続編おめでとうございます。もはや家に帰ってからの楽しみとなっております。更新頻度も高いので、お体に気をつけて。 (2021年7月18日 1時) (レス) id: 668c039e2a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:A藍 | 作成日時:2021年7月15日 0時