98話 ページ50
鋭い爪は､音石の喉元を貫き┄
…はせず､スレスレの所で"床を貫いて止まっていた"
しかし､音石はそれでも"心に来る物"があったであろう…Aの下で痙攣しつつも気絶してしまった
Aはすぐ様力を抜き､異形と化した左手を元に戻す
承｢おい億泰､ジジイｯ!!大丈夫…か､あ"?｣
丁度良いタイミングで､承太郎が開いたままの扉を潜り此方を見る
┄圧倒的､沈黙
最初に口を開いたのは､以外にもジョセフであった
ｼﾞｮ｢あ〜…大丈夫じゃな…
彼が…そこの黒髪の彼が､守ってくれたからのぉ｣
ヨボヨボした状態で此方を指差し､承太郎の誤解の目を解こうとフォローしてくれた様だ
承｢…そうか､
まずは…
Aの方をじっと見つめ
"彼から離れろ"と言わんばかりの雰囲気を醸し出す
『…すみません､後で…全部説明するんで』
シュンとしつつ
立ち上がって億泰達の方へと移動して､溜息をついた
その後財団の者であろう数名が､部屋に入ってきて音石をどこかへと連れて行く
億｢…あの､Aさん｣
億泰が､職員が去ってから話し掛ける
『…なんだい?』
億｢さっき､アンタは"仏"とか何やら言ってたけどよぉ…
┄俺は､
チリ･ペッパーの野郎に､腕切られて何もしなかった時は…本当に人間なのかーって一瞬思っちまったけどよぉ…
"最後の蹴り"と"本体の野郎を気絶させた所"は…見ててサイッコーにスカッとしたぜぇｯ!!｣
自分の目をしっかり見ながら､これでもかと言う程の満面の笑みを浮かべる億泰
『…そうだな
もし俺が仏だったとしたら…最後まで彼に怪我はさせなかっただろうし
┄何より､俺が仏とか…この世は直ぐに崩れそうだな?』
ｸｽｯと微笑みながら
自分は"仏になんかなれない､唯の人間"だと改めて思うA
ｼﾞｮ｢ふむ…"ほとけ"と言うのは､日本の神の事かのぉ…
┄だったら､片足だけ"赤を纏ってる"なんぞ…可笑しな神じゃのぉ〜｣
ジョセフの発言を聞き､Aはハッと靴の事を思い出す
『あ"…そういや靴…
戦う少年達にバレない様､コンテナの奥に脱ぎ飛ばしたままだったの…忘れてた…』
そんな彼を見て､ジョセフは目を細めて口を開く
ｼﾞｮ｢なら探さんといかんのぉ〜…
…仗助の事も､な｣
┄船内に､暖かな空気が流れた
to be continued …
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A藍(プロフ) - なしばさん» コメント有難う御座います､ﾋｪｯ…前作から読んで下さってた方ですか…!!これからも､夢主君には沢山甘やかしたり甘やかされたり…兎に角､甘やかしたいので(←)もっと更新頑張ります!!^^* (2021年6月25日 19時) (
レス) id: e84df0134f (このIDを非表示/違反報告)
なしば(プロフ) - 前作から読んでいるのですが、続編とっても嬉しいです！！ 前作で百面相の正体が分かり、これからどうなっていくのか気になります……！ 恥ずかしがる空見くんも本当に好きです。これからも応援してます！ (2021年6月25日 17時) (レス) id: 485594ded7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：A藍 | 作成日時：2021年6月24日 15時
