【２】路地裏から拾いまして【浦.島.坂田.船】

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う「で、この公式を使って…」


『ふむ…』




うらたさんに勉強を教えてもらってから１時間。１０分休憩を入れる。自分が大変だし…




『坂田さん達、大丈夫でしょうか…』


し「なんで？」


『喧嘩をふっかけられたりとか…』


う「その心配はいらねぇよ」


『え？』




どういう意味だろう？と思っていると、玄関のドアが開く音が聞こえた。帰ってきた！




『おかえりなさi』


さ「A〜！」


『どうしました？』


さ「センラがウザい！」


『え？』


う「やっぱりか」




え？本当にどういう事？確かこの2人って…あっ、仲が悪かったんだっけ…




『話は後で聞きますから、手洗いうがいをしてきてください。ね？』


さ「…ん」


『ほら、センラさんも』


せ「坂田の次とか嫌や」


さ「なんやと！？」




あーもー。本当にこの2人は子供かな？




『はぁ…。』


う「Aが困ってるぞ。さっさと行け」


さ「ごめんA…」


せ「……」




うらたさんがそう言うと、2人はスタコラサッサと洗面台へと向かって行った。さすがうらたさん。




『勉強は後にして2人をどうにかしましょうか』


し「はーい」


う「そうだな」




机の上に置いてあった勉強道具を片付け、坂田さんとセンラさんの分のお茶とお菓子を出す。




『どうしたんでしょうね…』


し「A関係に一票」


う「俺もA関係に一票」


『えぇー…』

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