海賊グリ〜あなたの匂いを探して〜

第十五話 ページ15

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『マイクって綺麗な手してるよね』


マイ「…そんな事ないと思うけど」


マイクの手を取り、自分の手で確認するように指を絡ませたり力を入れたり抜いたり
顔赤くして何か言ってるけど、無視だ
色が白くて線が細くて顔も…悪くない


『こりゃ、女の子が泣くねぇ』


マン「…何だよ？」


『なーんも？マイクは手先器用だから、アクセサリーとか作るの上手そうね』


今度パーツ買ってきてあげる、と言って絡めていた手を離す
そーだ。いいこと思いついた


『ねぇ、魔法見せてあげよっか』


マイ「魔法なんかあるわけないだろ？」


『まぁ見てなさい』


そう言って一つのコインを取り出す
そして握ったように見せかけて、裾へ入れて両の手を開く


『コインが無くなりました。さて？魔法以外に考えられる？』


マイ「すっげぇ！！」


ほんの子供騙しだけど、やっとこの子の年相応の表情が観れた気がする
その嬉しさに自分でも頰が緩んでるのがわかった


『このコイン、アンタにあげるわ』


トリックがわかったら新しいの教えてあげる、とコインを弾いた

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